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たいせつな時間

私には誰にも邪魔されたくない時間がある。子どもが寝ているベッドの脇で小さな読書灯をつけて過ごす、つかのまの自分時間だ。

お風呂から上がったあと、まず整骨院で教えてもらった腰痛対策のストレッチをする。肩周りと股関節のさぼり筋を鍛えることで腰痛の予防になるそうだ。以前は、仕事が立て込み座りっぱなしでいると腰が痛くなって困っていたが、このストレッチをするようになってから、(本当はよくないことだが) 2日連続で日中ほぼ座りっぱなしでも痛みが出なくなった。

次に、着る毛布を羽織る。今シーズンの冬らしい冬がようやく始まろうとしていたとき、「寒さ対策はいまのうちに」というニュースを見て、この自分時間のQOLを上げるために買いに行った。どのくらい防寒できるだろうかと半信半疑だったけれど、これをパジャマのうえに羽織ると、16度くらいの室温であれば暖房をつけなくてもしばらくは平気。大きめのロングサイズにしたので、冬用のパジャマに羽織っても肩周りがゆったりしている。足元だけ分厚いソックスを履けば、脚を投げ出しても全身ぬくぬくである。

それから、「はぴトレ」というアプリに、今日のよかったことを3つ書き込む。本当は寝る直前に書き、明るい気分になった状態で寝つくのがいいらしいのだけど、眠くなってくるとつい忘れてしまうので、このタイミングで書くようになった。気分がのらなくても、小さなことでも、とにかく3つ書くようにしている。今のところ通算で27日ほど継続中。

そして、壁際にある洋服だんすに寄りかかって、読書を始める。

最近は、はじめに多読用の洋書を読み、しばらくしたら和書のノンフィクションを1、2冊読むことが多い。読む分量は気の向くまま。時間や章単位で区切らずに、各本を数ページずつ同時進行で読み進めている。のってくるとキリのいいところまで一気に読んでしまうこともある。でも、この時間は自分の気持ちを大事にして、無理して読むことだけはしないようにしている。

本を読んでいると、日中のあれこれで高ぶっていた神経がなだめられ、だんだん眠気がやってくる。最初の1冊しか読めないときもあるが、眠くなったらそこでおしまい。寝ている子どもの横に滑り込む。最後に、はぴトレに書き込んだ内容に対してAIがくれたコメントを読む。どんな内容を書いてもとことんほめてくれるので、自分に少し優しくなって眠りにつくことができる。

これはリベンジ夜更かしなのかもしれないけれど、子どもの寝息を聞きながら、薄暗い部屋で読書灯のもとで本を開くこの時間が、いまの私には最高のご褒美だ。寝不足にならないよう、終わる時間には気をつけながら、日々のバランスを取るためにこの時間を大切にしていきたい。

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