物書堂さんで辞書を買いました。
物書堂さんの辞書のセールでお買い物。吟味した挙げ句、『ジーニアス英和大辞典』と『三省堂 国語辞典 第八版』の2つだけ購入しました。ジーニアスの大辞典は、解説がとても丁寧で他の辞書とは一味違うと聞いていて、以前からほしいと思っていました。後者は、国語辞典を手元に増やしたかったので、類書の見本ページをいくつか見比べ、かみ砕いた定義が実務に役立ちそうだと思えたので選びました。
数年前から物書堂さんの春のセールの度に迷っていたのですが、予算やら使用環境やらの条件が自分の中でそろわず、いつも見送っていました。懸念事項のひとつは、Windowsで作業をしながらAppleのアプリで物書堂さんの辞書を引くという動作が可能なのかがわからなかったこと。翻訳するときは辞書の内容をコピペして用語集を作る作業が私には必須のため、同じディスプレー上で操作できるかが大事です。機器関連に詳しい夫によると何らかの方法はあるようなのですが、話を聞いても複雑で、万が一エラーが起きたときに自分で対処できる自信がなく、物書堂さんで辞書を買うのに二の足を踏んでいました。
一方で、現在の私の辞書環境が少々危なっかしいため、安定した新たな辞書環境に移動する必要も同時に感じていました。メインで使っている辞書がセイコーインスツルさんの電子辞書のため、すでに生産が終了していて、今後壊れても修理・買い替えをする手段がありません。さらに、この電子辞書が現在のOSバージョンにも対応していないので、PASORAMAを古いノートパソコンで起動させてケーブルでつなぎ、ディスプレーのひとつを新旧のパソコン両方で共用するという力技。この電子辞書には研究社の新英和/和英大辞典に加え学習英英辞典もたくさん入っていて、さらに類語辞典もあり、とても重宝していますが、万が一のときのことを考えて代替方法を用意しておくのはまったなしという状況でした。
今回は、
・仕事が以前よりは安定してきて、まとまった額を辞書に使おうと無理なく思えた
・6月の翻訳フォーラムで「物書堂辞書クイックガイド ~Macで、iPadで、Windowsで!?」という題したコーナーが予定されていると知り、Windowsと物書堂アプリの併用についてヒントをいただけそうな見通しが立った
・帽子屋・高橋さんがブログで公開してくださっていた「翻訳者必携辞書リスト」を拝見し、今手元にある辞書とPASORAMAがだめになったときのオンライン等での代替方法を、版を含めしっかり確認できた
という3点がそろい、必携リストの中から今買うべき辞書をリストアップできたため、購入に踏み切ることにしました(なんだか大仰な表現ですが、自分の中ではちょっと思いきりが必要な決断で……。辞書は翻訳者にとっては買える財産なので、もっとどんどん手元に持ったほうがいいとはわかっているのですが)。
物書堂さんのアプリ内の串刺し検索等がとても優秀だそうで、このアプリひとつでできるだけ多くの辞書がひけたほうが効率がいいと思うので、予算が許せば本当はもっと色々買いたいところでした。が、KODなどオンラインで利用できる辞書も多かったため、今回は最低限に絞りました。
今は中途半端になっているオンライン辞書の串刺し検索なども含め、今年前半は辞書環境の見直しに力を入れて行こうと思います。
[旧ブログ2022/4/25の記事より転載]