阪神・淡路大震災の避難所(5)この段取りの悪さだけは毎朝悩まされた
「兵庫高校の施設状況」
電気と水道は復旧(完備)しており、カセットコンロを持ち込んでいる人も多く、中には電子レンジを持ち込んでいる人もいた。寒さの面でもテントや体育館で寝ている人、廊下で寝ている人はどうだか分らないが校舎の教室で寝ている人は寒くなく、そういう意味では、かなり快適な避難所生活であると思う。
ただ、配給される食事の面、プライバシーの面では全くだめな状況が続いている。
また、どうも段ボール製の間仕切り(すでに西宮市では配給している)を神戸市も用意しているらしいが人数分がまだ用意できていないのでどこかで眠っているらしい。何か変。早く間仕切りが入る事を切望する。
2月28日(火)~3月3日(金)
「日常生活・活動」
朝5時45分起床。整理整頓をし、パンの搬入へ向かう。1ケース15個入りのケースを400ケース弱トラックから降ろす。パンは1人あたり2種類1個ずつの見当だ。
○○市、一般ボラ等でバケツリレー式に倉庫へ収納する。
連日のことだが、毎日神戸市の職員が入れ替わるので段取りが悪い。引き継ぎが上手くいってないようで、何ケース降ろすのかいつもおたおたしている。ハッキリ言って、この段取りの悪さだけは毎朝悩まされた。切れた。
パンの搬入が終わると、避難民と同じパンの食事をとる。これは前日に搬入されたパンで、今搬入されたパンは夕方に配給するものなので手はつけられない。
どの食品にも言えることだが、冬だからよいけど、これから暖かくなってくるとヤバイ(腐ったりヤバイ病気の元になる)。ここ1~2ヶ月の間に食料配給のシステムを変えていかないと、絶対に病人が出る。
朝食をとり終わると大体8時頃で9時頃までくつろぐ。
(つづく)