ときどき日記(202)内閣支持率下がったから軍備拡張
またまたまたまた村上龍の「半島を出よ」を読んでいる。何度読んでも都度いろいろな示唆がある。
「インフレと不況が同時に日本を襲い、不安と不満が渦を巻き、世の中は怨嗟に覆われた。昨年あたりから政府は政権基盤を守るために軍備拡張路線に転じている。」「インフレによって生まれた多くの経済的敗者と、彼らを支持基盤とする政治家は、憲法改正と軍備拡張と核武装にプライドの回復と救いを見出そうとした。」「経済的に傷つき幻滅した人びとは強硬論に引き寄せられることになったからだ。」
これ、平成19年8月10日初版発行の文庫です。
ものすごい慧眼。
確かに軍備拡張は「やってる感」が出ちゃうから恐ろしい。