新自由主義は失敗した【気になった記事のメモ】(16)
※5/6(月)配信 JBpress
○「40年かけて実証された。サッチャーとレーガンが扉開いた新自由主義は失敗した」
■「成長率が高まれば誰もが恩恵を受ける約束だった」
「成長率が高まり、トリクルダウン経済学と呼ばれる神秘的なプロセスを経て誰もが恩恵を受ける約束だった」
が、実際、米経済著しく鈍化。
中間層賃金低迷、下層部60~65年前に下落。
「平均寿命は他の先進国と比べ短い。医学分野で最高の研究が行われていても、富裕層と貧困層の平均寿命の格差は非常に大きい」
■狼にとっての自由は羊にとっての死
米の経済・社会システム機能不全
民主主義を無視するカルト的トランプを生み出したのは新自由主義
「隷属への道」(1944、ハイエク)
大恐慌後、マクロ経済の安定に政府の役割が見直されたが、ハイエクは大きな政府が権威主義的な政治体制につながる危険性を指摘。新自由主義の柱になった。「隷属への道は歴史に対する間違った診断だった」
「新自由主義は、規制を撤廃し、税金を引き下げれば、経済が自由になり、誰もが得することを約束した。しかし今、世界を見渡せば、醜悪なナショナリズムのようなポピュリズムが拡大しているのは、政府がやり過ぎたと言うよりも、政府が十分なことをしてこなかった国だ」
■政府の適切な措置がすべての人の自由を拡大できる
もっと自由がほしければ、ある程度の規制が必要
「自由にはトレードオフがある。米、毎日大量殺人、子どもたちは銃を持った犯人が部屋に入ってきたときの対応を教わる。それが米国の日常」子どもたちから自由を奪っている。「単純な規制によってより多くの自由を手にできる」
■自由貿易の歴史
1860 米南部の富は奴隷労働から生み出された
英はアヘンを中国に売る権利(=自由貿易)のためにアヘン戦争
「英国は中国の茶や陶磁器、絹を大量に欲しがった。逆に中国は欲しいものがなかった。そこで英国は中国をアヘン中毒にさせて中国が欲しがるものを作った」
■チェック・アンド・バランスが必要だ
大きな政府は官僚主義の落とし穴に陥る危険
「社会民主主義に求めることは、政府に大きな役割を担わせるために、政府や社会により広範なチェック・アンド・バランスのシステムが必要だ」
■米国では全資産の40%は上位1%が所有
「いまは金持ちの企業や個人に課税することで、より多くのお金を得ることができる。より社会が平等な時には、上位の人たちに課税してもそれほど多くのお金を得ることはできなかった」