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ときどき日記(310)「いらねえ」のはどっち?

「岸田首相のキーウ訪問は『計画が浮上しては消える』(外務省幹部)ことを繰り返した。」(2023/3/27読売新聞朝刊13版4面政治・経済)ため、首相は「外務省なんかいらねえ」と「声を荒げた。」

またぞろ、恫喝首相だ。

公務員の生殺与奪を人事という形で握り、人生さえもいかんともできる立場にある者が、公務員を恫喝してまともに国を運営できるのか。

官僚(省庁)は難解かつ倍率の高い採用試験を突破した者たちの巨大な集団であり、いわばシンクタンクでもある。

単に「『広島で被爆の実相を見てほしいと訴えている自分が、戦争の実相を見ないままでは議論を主導できない』との強い思いがあった。」かもしれないが、考えが個人事になってしまっているし、被爆を見せたいのは山々だが、悲惨だから効果的なんじゃないかと西側先進核保有国に改めて思わせるのが関の山だ。

それに日本は他の先進国とは立場が異なる。
返してもらわなければならない北方領土があるし、樺太に日本も参加しているサハリン2がある。対立姿勢を鮮明にすれば、永久に北方領土は返ってこなくなるし、天然ガスを日本に持ち出してはならないとされたら、エネルギーに窮する。

「『計画が浮上しては消える』ことを繰り返した。」のは、大きな代償がいくつも予想されていたのではないか。外務省官僚が危機を覚えたのだ。

政治家は官僚のように難解かつ競争率が高い採用試験を突破したわけじゃなく、ただ当選しただけ。首相を選出した政党も省庁とは比べものにならないほど弱小だ。

単に公務員の人事を握っていると言う点だけで優越的な立場に居るだけだ。
表面的な事柄だけを成し遂げたいが為に公務員を恫喝する。
 
「いらねえ」のはどっちだ。

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