ときどき日記(331)メーデーに参加できる労働環境を
かつて「5月1日は労働者の祭典『メーデー』」と言われていた。
いまやメーデーは盛り上がらないし、ほぼ報道されない。
昔は多くの者が労働組合に加入し、雇用者側も寛容で、メーデーに参加させてくれた。
しかし、労働にかかる法律が改悪され、企業が非正規雇用を悪用することができるようになったため、労働組合の組織率が低下し、結果、メーデーが盛り上がらなくなったのだ。
失われた平成の間、賃金が上昇しなかったのは景気のせいではない。
非正規雇用を悪用し、労働組合を弱体化させ、賃金の上昇を企業が抑制してきたからだ。
昭和の最後4年間のうち1~2度、メーデーに参加させてもらったことがある。
あれは楽しかった。
組合活動に参加する場合の特別休暇が認められていて、朝からメーデーに参加する。
大きな公園が会場になっていて、色々な職種の人がその服装で参加していた。看護婦さん、建設作業の方、その他現業の方、私ら事務職は残念ながら私服で。でも、総じて華やかだった。
ステージがあって、各組合が意気込みを語る。
私らは芝生に腰をおろし、人によってはビールを午前中から。
会場での催しが終わると、駅までデモ行進。プラカードを掲げる者もいる。
あの時は労働組合潰しの国鉄分割民営化があったりして、「中曽根なんて泣かそーね」などダジャレのもあった。
駅まで歩いてそこで流れ解散。
特別休暇をもらっているから後は遊びに行った。
労働者を邪険にする法律は廃棄しよう。
昔の労働三法がなつかしい。
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