ときどき日記(583)みんな正社員だった
時刻表復刻版の旅(3)
東北新幹線も上越新幹線もまだ上野まで来ず、大宮発着だった。上野から「新幹線リレー号」に乗って大宮で新幹線に乗り換える。
上野~大宮間がリレー号で25分ぐらい。大宮から盛岡まで3時間10分ちょい。新潟までは2時間弱。東海道・山陽新幹線に比べて距離が短いからか食堂車は最初から無く、ビュフェのみの営業になっていた。上越新幹線は「日本食堂」と「聚楽」が半分ずつ、東北新幹線は「日本食堂」が全部担当した。
五反田営業所で一緒だった「ソバ」と「ハルチャン」は新潟に戻されてから上越新幹線常務になった。片道2時間弱だから1日に2往復もあったとか。
当時は東京と地方で賃金格差があり、新潟の賃金で東京の仕事をさせていたみたいだ。でも歴然とした正社員だった。よほどのことがないかぎり、みんな正社員だった。
ページをめくっていくと「エル特急」のページにたどり着いた。エル特急は確か在来線の特急で時刻表なしで乗れるがウリだった。
車内販売のアルバイトをしたときは、東北本線の「はつかり」「ひばり」、奥羽本線の「つばさ」「やまばと」に乗務した。アルバイト先の日本食堂上野営業所が担当する列車は「はつかり」(上野-青森)の1泊2日が1往復、「ひばり」(上野-仙台)の日帰りが1往復、「つばさ」(上野-秋田)の1泊2日が1往復、「やまばと」(上野-山形)の日帰りが1往復、1泊2日が2往復だった。
しかし、東北新幹線や上越新幹線が開業したことで、上野-盛岡間の在来線特急は消滅し、もちろん食堂車も消えた。
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