超低用量ピルと副作用、恋愛感情の喪失
約半年前から超低用量ピルの服用を開始した。
元々、高校生くらいの時から生理不順で、大体2~3ヶ月に一度、酷い時は4ヶ月や5ヶ月も来ないなんてこともあった。単純に生理が来ないだけで、生理痛は痛み止めを服用すれば全然大丈夫で、出血量が多すぎて困るなんてことも無く、お世話になっている産婦人科の先生には「基本的に3ヶ月に一度来ていれば大丈夫だけど、妊娠のチャンスは他人より少ないわけだから、いつか妊娠したくなったら治療しに来てくれればいいよ!」と言われていたので、全く気にしていなかった。
しかし、1年ほど前から突然、生理が始まる1週間くらい前から生理痛の様な症状が始まり、生理が始まると最初の2日間は痛み止めも効かないほどの生理痛が起こる、という体質へ変化してしまい困っていた。それも症状がどんどん酷くなり、日本へ帰国したタイミングでお世話になっている病院へこれらの新しい生理の症状を相談しに行った。すると、「生理不順の治療も兼ねて、超低用量ピルの服用を開始してみない?」と提案された。
私の酷い生理痛が起きるメカニズムは、毎月生理が来ないから血液がそれなりに溜まってしまい、生理の出血量が多くなってしまう。それが負担・原因で生理痛が酷くなる、との事だった。そして、「ピルを服用すれば、1回の生理の血液量を今より少なくすることができるから、負担の軽減が出来て生理痛の症状も改善できると思う。」と説明を受け、生理不順の治療も兼ねて超低用量ピルの服用を開始した。
服用し始めると説明通り、出血量が少なくなり(織物シートだけで間に合うほど!)、生理痛も消え、更には生理前特有の過剰な食欲や性欲等も無くなった。「もっと早く服用しておけばよかった!」と思った。
だが、服用開始してから数カ月が経った頃、恋愛感情が薄れてきていることに気が付いた。
私は毎年、新年を迎えるとその年の目標を色々と設定する。その中の恋愛項目の1つに「デーティングアプリの継続と、最低でも月に1度は誰かとデートする。」という目標を設けていた。目標を書くと案外ちゃんとやるもので、月に1度とは言わず、週1ペースでデートをしていた。我ながら有言以上に実行していて素晴らしい!と思っていた矢先、段々と面倒になってきている、物凄くタイプの男性を発見してもマッチしようとしない、何なら何とも思わない、ときめかない自分の心情に気が付いた。
最初は単に、人と会いすぎて疲れてしまったのか、デーティングアプリ自体に疲れてしまったのかな?と、一時的な感情できっとまたすぐに元に戻ると思っていた。
しかし、数週間が経っても変わらず、今の状態なら出家チャレンジできるのでは?と思うくらい、以前のようにアクションを起こさない自分が段々と不思議になった。
そこで、少し心配になり、「ピル 副作用」や「ピル 恋愛感情消えた」など検索してみたところ、「ピルの副作用で性欲や恋愛感情が薄れたり、男性の好みが変化する人がいる。」との事で、「これじゃないか!!!」と確信した。
既にパートナーがいる人でこの副作用が出てしまった人の中には、タイプが変化してしまい、相手を以前のように魅力的に感じられなくなったり、性行為の最中全く濡れなくなて困ったり、何なら性行為自体嫌になってしまう等、困ったことになる人もいるらしい。
幸い私の場合、恋人はおろか、なりそうな人と出会う前にこの症状が出現したおかげで困っておらず、寧ろ、恋愛への興味が失せたことにより、好きに過ごす時間が増えて、恋愛欲という以前は食欲の次位にあった厄介な煩悩が消失し、とても楽というか、清々しい気持ちになっている。
数年前、恋愛に興味のない人や性欲の無い人が増えてきている、というネットニュースの記事を読んで、「そんな人本当にいるのかな?」と都市伝説レベルに思っていたが、自分がそういう人になった事によって今はとても納得がいく。
これで今年の目標を早くも1つ達成できない事が決まってしまったが、今の状態の方が新鮮かつ好きなので、まあいっかと思っている。
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