今日の自己問答「怒り」
Q なぜ、お前の息子は地団駄踏んで怒っているんだ?
A ゲームに負けたから
Q 負けるとなぜ怒るんだ?
A 思い通りにならなかったから
Q じゃあ、思い通りにならないと怒るのか?
A そうだ。俺もそうだ!
Q 例を言え
A 本を読んでいたら、妻がゴミ出しをしてこいという。イラッとする。
Q 本を読みたいという思いを、邪魔されたからか?
A そうだ。あと、2ページ読んだら捨てに行くつもりだったのだ。
Q つまり、人にコントロールされたときに怒るのか?
A そうだ。
Q しかし、指示され、コントロールされたい人間もいるぞ
A それは、自我を失っているのではないか?
Q ん?つまり、怒りは自我と関係しているのか?
A そうだろう。こうしたい、これをやりたいという思いを押し通す感情こそが怒りなのだ。
Q 誰が、そう言ってる?
A 俺だ。
Q じゃあ、怒りはなぜあるのだ。
A さっきも言ったが、自我があり、自分の思いを実現させるために備わった力なのだ。
Q 具体的には?
A 猿は、餌を取られると怒る
これは、生き残るためとは考えられないか?
Q そういう事もできるな
じゃあ、息子の地団駄は?
地団駄踏んで怒ることで、もう一試合させることで、勝つ確率を高めるのだ。
Q なるほど。じゃあ、怒ったほうが良いのか?
A 本能で生きるのならばな。しかし、制約の多い現代だ。怒ってばっかりだと上手く行かないだろう。
Q 具体的には?
A 職場で、怒ってばかりいるおじさんの言う事を聞きたくないだろう?
Q でも、面倒くさいから、なるべく聞くようにしているだろう?
A そうだ。人を面倒くさくして、自分の意見を通しているんだ。
Q じゃあ、面倒くさいという感情も、もしかしたら、人間に実装されたものかもね。
A ああ。本当によくできていると思うよ。
地団駄踏まれて怒る息子が面倒くさくて、今から、また一試合だよ・・・涙