見出し画像

不適切保育がエスカレートする原因を追究する必要がある

保育者が園児に不適切保育をするニュースをよく見て悲しく思います。

同じ保育者が子どもに不適切な行為を行ったり、傷つけたりしていることを聞いていると許せない気持ちと全国の保育士、保育教諭の信頼が軽減するのではないかと心配します。

ニュースで多く不適切保育や園児が死亡するような事件が起きているのになぜなくならないのか?考えていきたいと思います。

保育士、幼稚園教諭、保育教諭と呼び名はありますが今回は「保育者」と統一させていただきます。

なぜ、不適切保育が起きてしまうのか?

不適切保育が起きてしまう原因を追究していきます。

適切保育とは、子どもに対して適切なケアや教育が提供されず、子どもの発達や健康に悪影響を与える行為や環境のことを指します。

簡単にいうと保育者が子どもに虐待を行うことです。

親が子どもに虐待を行うことは耳にし、虐待を受けている子どもを我々保育者が子どもにこれ以上被害を受けないように助ける義務があります。

しかし、守るべき保育者が不適切保育、つまり虐待をしてしまうのはなぜでしょうか?

不適切保育が起きる原因を探る

不適切保育が起きる原因は、職場の環境や日頃のストレスと言われていますが本当にそれだけでしょうか?子どもが言うことを聞かなくて困っているまたはイライラする、現場の職員からよく耳にします。

ですが言うことを聞かせたいのは大人の都合でしかありません。

「あれをしなさい」「早くしなさい」これらの言葉は今では不適切な保育になるでしょう。

なぜなら子どもをコマのように動かしているからです。

皆さん、家電など機械が壊れて機能しないとイライラしますよね?

これは、機能しないといけない物なのに機能しないからイライラするのです。

しかし、子どもはなんでも言うことを聞く機械でもコマでもありません。立派な人間です。尊重され子ども主体として保育を行う必要があるにも関わらず、これを勘違いしてしまう人が少なからず居ることで不適切保育が起きてしまうのです。

不適切保育が当たり前になっている

言うことを聞かないと、叱責する、腕を引っ張るなど心理的虐待、身体的虐待が当たり前のようになってしまっている可能性があります。

「先生の言うことは絶対」「やらないといけない」「怒られてしまう」これらも心理的虐待に該当します。

昔は先生の言うことは絶対という考えがあり叱責をする、腕を引っ張るなどありましたが、現在は、子どもを尊重する、子ども主体になっています。

子どもを尊重する、子ども主体ということをわかっていないと自然と不適切保育が生まれてしまい、それが当たり前のようになってしまい、エスカレートしてしまうのです。

不適切保育がなぜなくならないのか?

一番といっていいほど大切な課題です。なぜ不適切保育や虐待がなくならないのか?それは色々な要因や職場環境など原因が複雑に組み合わさり起きてしまうからです。

多く取り上げられるのが、「ストレス」です。上記にお話ししたように、子どもが言うことを聞かないと言ったことや、発達の特性がある子どもと関わると疲れてしまい、ストレスがたまるといった要因があります。

では、不適切保育が起きる「ストレス」「職場の環境」「見過ごされてしまう原因」など解説していきたいと思います。

ストレスで不適切保育をしてしまう。

園は大きな集団の中で保育を行います。園によっては30人を1人担任で見ることもあります。これはとても大変なことで、子ども達が全員伝えた内容を完璧にこなして援助がいらないほど発達していたら30人を1人で見れるでしょう。

しかし実際の現場ではそうではいきません。子ども一人ひとり個性があり、性格もあり特性を持っている子どももいます。それを1人で見るということは無謀な挑戦でしょう。

例えベテランの先生だとしても心の中でストレスを抱えています。
ストレスを抱えないようにするには、まず子どもの人数と子ども達の特性、性格、個性を理解してから複数担任を付けるべきです。

こうすることで、一人で抱え来なくても周りに相談できたり、コミュニケーションをとることができ、より良い保育ができるでしょう。

職場の環境

職場の環境は職員が働く中でも第一に考えないといけない内容です。

職場の環境が悪いと辞めていく職員や、不安を抱えたまま保育をしてしまう職員も現れるでしょう。

園は職員がより良い保育をするから成り立つものです。

なのに職場の環境が悪く、職員が不安を抱えていると良い保育をしたいと思っていても出来ないのが現状です。

この責任はもちろんトップである、園長や理事長になるでしょう。

トップが職場の環境を変えることが最優先です。しかしどのように変えたらいいの?となるでしょう。

それは、職員一人一人に面談をして、正直に話してもらうことです。そこで課題点が浮かんでくるでしょう。

浮かんできた課題点を誠心誠意取り組み環境を変えて良くすると働く職員はもちろん、子ども、保護者にも良い影響を与えます。

逆に意見を聞いたものの一向に取り組まないと信頼がなくなるでしょう。

不適切保育が見過ごされてしまう原因

あってはならないことですが、現実は起きています。

例えば、ベテランが不適切保育をしていたらどうしますか?行動力や勇気がある人は止めに入ったり声をかけるでしょう。しかし簡単にいかないことが多いのが現実なのです。

ベテランだから口出しができない、言っても反論される、悪い雰囲気になるなどデメリットしかないと思うでしょう。

だから不適切保育を見逃してしまうのです。また、若い職員がベテランのしている行動を見ると真似をしてしまい、また新たな事件が起きてしまうのです。

なので、職員が不適切保育をしている現場を見たらすぐに園長やトップの人に伝えましょう。これは自分の身を守る事にもつながります。

そこで、園長やトップが何も動かなかったら園長とトップの責任になるでしょう。

なのでまず、職員が不適切保育をしていて、注意できない人であればすぐに園長やトップに伝えましょう。

不適切保育の負の連鎖を止めるには

不適切保育を止めていくには、職員1人1人が尊重され大切にされストレスなく働くことです。

しかし人と関わる仕事の上、小さな命を預かっているのでストレスフリーとはいきません。

その時に大切なのがコミュニケーションです。困っていること、大変なところをすぐに伝えられる存在がいるだけでストレスは軽減していきます。

人間の心理で、ストレスをずっと抱え込み仕事をしていると最悪の場合うつ病になります。

なので、なんでも言い合えるような園という大きなチームを作り誰でも気軽に話せる環境や人間関係を作ることが大切です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?