見出し画像

【収穫編】ARTS&CRAFT 静岡手創り市④

陶器好きの時間を一瞬にして止めてしまう器。

右側のジョジョ立ち風なのが作家さん

ARTS&CRAFT 静岡手創り市
第四弾、今日で最終回となります。

陶芸家の方の多くはみなさん控えめで。
真面目で物静かな感じの方が多いもの。
ですがごくまれに、最初から非常に
フレンドリーに接してこられる方も。

こちらのブースに立ち寄った際も、
なんだか少しそんなことを感じました。
そのレベルは古着屋の店員ほどでは
ないものの、良く言えば人懐っこく、
言い換えれば馴れ馴れしい感じで。w

決してイヤな感じではないのですが、
妙に落ち着いた、緊張感のない
立ち居振る舞い&言動だったので。

特にこの手のイベに参加される
まだ若い出店者の方たちは、
大体緊張して上手くしゃべれなかったり、
場の雰囲気に飲まれがちな方が
多いものなんですが。

私のような通りすがりのジジイを相手に、
親戚のおっちゃんを相手にするような、
ナチュラルな対応をされていました。
まるで彼だけが別の時間軸の上にいるようで。

が、帰って調べてみて納得。
あー三代目さんだったのねー、どおりで。
しかもジイちゃんかなりの著名人、
備前焼の大家なんだとか。

場馴れというか人馴れというか、
陶器好きのおっちゃんのあしらい方を
よくわかってるんでしょう。w

そんな今日の作家さんは伊勢崎陽太郎さん
上の画像右側でジョジョ立ちされている方。w
岡山で生まれ、京都で学び、多治見で修行。
そして静岡で巡り合ったというわけです。

ジイちゃん、父ちゃんもいまだ現役、
備前で作陶しつつ、なかなか面白いものを
焼いておられるようですが。

承太郎、いや陽太郎さんもそれに負けじと
かなりエキセントリックな作風で。
このイベの出品作品はもちろん、
サイトにも私好みの個性的な作品が
たくさん紹介されていました。

でこの日、どれにしようかと
決めあぐねているときに
※買うのは決めてたのね
彼にすすめられたのが本日の作品、
というわけです。

正攻法の意匠を自分らしさで支配する妙。

高さは約110mm。
一般的にはやや大ぶりで、
お寿司屋さんで出てきそうなサイズ感。

飲み口の波打ち具合を見る限り、
造形としてはかなり豪放に、
そしてかなり厚めに仕上げた後、
サクサクと周りを削ぎ落とす技法。

この厚みの見極めがなかなか難しいらしく、
削り方が足りなければ厚く、重くなりすぎ、
思い切りすぎると穴を開けてしまうことに。

ただしこれもあまり几帳面になりすぎず、
比較的ラフに、幅も方向も勢いも
自由に削っている意匠が心地良い。

さらに薄く不均一に泥か何かを表面に
塗り足しつつ、ガシャガシャと荒らし、
キズをつけるなどの加工もプラス。

あえてきれいに仕上げすぎないことで、
重さや堅苦しさを打ち消すような
効果を狙っているのかも。

彩色も現実と異世界よろしく、
バツンと2トーンに絞りつつ、
高台の部分でモヤモヤと、これなんだろう?
紙かフィルムを焼き付けたような意匠に。

このあたりには、アニメの1コマを転写し、
シュリンクさせたような別の作品からの
ヒントが活かされているのかもしれません。

ま、なんにせよ、
一見普通っぽく見せておきながら
ペロリと自分らしさを仕込んでおく、
三代目ならではのちゃっかりした感じが
見て取れますな。w
いやはや頼もしい限りです、はい。

祖父や父の域を超え、自らのThe Worldへ。

次回も面白そうな必殺技、お願いします

ご本人がどう思おうが別として、
ジイちゃん、父ちゃんの路線があるので、
他の人より恵まれているのは事実。

あとはご本人がそれらをどう消化し、
三代目として新たな世界を作り上げるのか、
というお話ですが。
彼においてはその心配は全くなさそうで。

The World

これまた目の離せないスタンド使い、
もとい、作家さんが出てきたもんだと、
ちょっと嬉しくなりました。

またどこかでお会いしましょう。
そしてまた新しい世界を私に見せてください!

#陶器市 #フリーマーケット #クラフト #ハンドメイド #手作り #手びねり #陶芸 #陶芸作家 #窯元 #陶芸祭 #陶器 #食器 #器 #うつわ #器好き #和食器 #和食器のある暮らし #食器好き #うつわ好き #うつわのある暮らし #湯呑み #日本茶 #静岡 #靜岡縣護國神社 #岡山 #備前 #多治見 #ジョジョ

いいなと思ったら応援しよう!