【速報】あおぞらクラフトいちAutumn 2024へ行ってきた(陶器編③最終回)!
朴訥な郷土料理を洗練された創作料理に。
織部焼、みなさんご存知ですよね?
歴史や来歴は詳しい方におまかせするとして、
見た目としては素朴で無骨な外観、
ぼってりと濃い緑色の釉薬がかかり、
地肌には不思議な幾何学模様が。
陶器市を巡ってみれば結構な確率で
遭遇する緑の一派で、ワタシ的には
嫌いじゃないジャンルの器です。
ですが今日ご紹介する作品は、
織部は織部でもちょい異端かと。
つるりと均整のとれた外観、
織部らしく緑の釉薬はかかっているものの、
かなり透明度が高く非常に滑らか。
そう、織部特有のいい意味の田舎っぽさ、
モッサリした印象はあまりありません。
そして何やら生地自体も独特で。
黒と白の生地が重なり、螺旋を描くように
グルグルと渦巻いています。
「練込という技法で作られているんです」
そう話しかけてきてくれたのは、
作家の奥さまと思しき方でした。
共感が広がらない伝統に正義はあるのか。
そこからは奥さまの独壇場。
白と黒の生地を合わせた練り込み生地によって
螺旋状の陰影のある地肌が生まれ、
その証が高台に現れているとか。
織部の釉薬をベースにしながら
独自の配合でこの透明感と
滑らかさを実現しているんだとか。
一気呵成に解説していただきました。w
はい、ご紹介がまだでしたね。
本日の器は滋賀県で活動中の創作織部、
雲爾窯の廣部克爾さんの作品です。
もちろん個人的な嗜好がありますので、
元来の織部のほうが好きな方も
いらっしゃるでしょうけれど。
私はキライじゃないです、こういうアプローチ。
例えば以前岡山・備前焼の陶器市に出かけた際、
やはりその多くは備前焼っぽい、
茶色くて無骨で素っ気ない、
ある意味華に欠ける器を多く目にしました。
それはそれで良いとは思います。
ですがそれじゃイカンと思う人もいるのでしょう。
一部の作家さんはなんとかそこから脱却しよう、
新しい切り口を生み出そうと
いろいろとチャレンジしていました。
そんな挑戦するマインドって
大切だと思うのです、やっぱり。
昔の常識が今では通用しない
なんてことはよくありますし、
今と100年前とでは暮らしぶりそのものも違うし。
もちろん根っこの部分は大切だし、
守るべきものを保つ必要もあるとは思いますが。
その時代時代の嗜好や暮らしぶりに応じて
器の姿も変わっていくべきだと私は思います。
だってまずは生活用品作ってるんですよね?
陶芸作家のみなさんは。
数百年前のレプリカじゃなく。
それに作家さんだってちょんまげ結って
ちゃぶ台囲んでいるわけでもないでしょうし。w
産地や窯ごとの良いところを残しながら
どんどん新しいものを取り入れていく。
その塩梅を探る繰り返しなんだと思います。
というわけで、
これからも新しい織部の魅力に挑戦し、
発信し続けてほしいですね。
パクられて、揶揄されてナンボの作家業。
ただ最後にひとつ、
苦言といえばそうなるんですが。
一般撮影不可、というのはいかがかと。
私は個人的に撮影不可の作家さんのことを
あまり好ましく思えません。
これは陶芸家に限らず、
作品を供するすべての作家業においてですが。
だったらなぜ、市場経済にさらされる
その業界にデビューしたのかと。
自身の作品を世に公開し、多くの人に知ってもらう。
そして市場経済の上で販売収益を上げ、
生業として生計を立てる。
それが本来、作家業のあるべき姿ですよね?
にも関わらず一般撮影不可、
この意味がよくわかりません。
我が物顔で店内や商品を撮影されることで
商売がやりづらい、だとすればそれはまた別の話。
撮影されることではなく、
態度やマナーそのものを注意喚起すれば。
パクられてなんぼ、揶揄されて上等
の世界でもあるわけですし。w
私もコピーライターになりたての頃、
先輩から言われたことを今でも覚えています。
覚悟を持って書け。
趣味で書いてんじゃねーんだからと。
それによってお金をいただくわけですから。
なんか私、ヘンなこと言ってます?w
間違ってたらゴメンナサイ、
そしてその旨ご指摘ください。
すぐ軌道修正するのも私の良いところなんで。w
※自分で言う?
すみません、いつも好き勝手なことばっか書いて。
でも、めげずにご愛読、お願いします。
これはれっきとした趣味の世界なので。w
さてと今週末の八ヶ岳、どうすっかなー。
ほんと忙しいんですよ、ここ最近。
調べてみるとメチャクソ不便なところにあるし。w
ラストワンマイル(実際は5マイルぐらい?)、
ほぼタクシー必須はないっすわ。
どう考えても辿り着きそうにないので、
残念ながら見送り気配濃厚です。
今日はなんか文句ばっかですみません。
最近の不安定な気圧のせいだということで。w
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