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「子供の頃の約束を抱いて空へ」この夏の最終ミッション上空3500mからスカイダイビング
今回はスカイダイバーの雲です。
この夏のラストミッションで思い入れが強く文字数は4000文字です😂
私の子供時代の日記がずっと気になっていました。
「運動も勉強もしんどいけど、つまらない大人ならないように頑張る」
自分は今つまらない大人でないと言えるか?
子供時代の自分に胸を張れるように、2024年夏に「陸海空」を制覇することを目標に掲げました。
1.陸を制覇する。兵庫県最高峰に登る
2.海を制覇する。海中から海面を超えて飛ぶ
3.空を制覇する。雲よりも高く自分の身体で飛ぶ
スカイダイビングは日本でやれるとは知りませんでした。
友人に兵庫県でスカイダイビングをやっている会社があると聞きました。「SKYDAIBING KANSAI」さんです。
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兵庫県の但馬(たじま)空港です。別名コウノトリ空港です。
よく中止になると口コミにあるので調べてみると、夏の南風が氷ノ山を通過する時に乱気流を起こすそうです。
「陸」のミッションとして、スカイダイビングに関係する氷ノ山の風を感じたいので登りました。
次に、高所恐怖症の私が空を飛ぶために、フライボードをやりました。足元を見ると怖いので遠くを見ることを教えてもらいました。
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8月前半の日程でスカイダイビングを予約しました。
しかし、南風で中止になり今回9月になりました。
スカイダイビングは、いつかやってみたいと言うだけの人は多いのですが、実際に声を掛けるとやる人はほぼいませんでした。
春登山中に山ガールMIZUHOさんと会話すると一緒に挑戦してくれることに。彼女の人生のやりたいことリストにスカイダイビングが入っていたのです。
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普通に考えたら、スカイダイビングで失敗したら死にます。
遊びで命をかけるのかと思いますよね。
スカイダイビングの事故件数を調べました。
国内では30年間は事故なしです。
交通事故より事故確率は圧倒的に低いです。
リアリストのMIZUHOさんも交通事故の確率より低いと同じ事を考えてました。
やらない理由を探すのではなく、やるためにはどうすればよいのか考えるタイプです。
場所:但馬空港
条件:体重40以上85k以下、身長145-185、年齢65以下、肺など持病なし
そこそこ若くて健康であることが条件です。
現実問題として、人生でやれることにはタイムリミットがあると改めて感じました。
人生に遅すぎる事は無いとか、何度失敗してもやり直せると言われたことがあります。
しかし、30歳を過ぎたら少しずつ求人やスポーツの年齢制限などチャンスが減り、年齢と共にハードルは上がります。
いつかやると言っていると、その「いつか」は永遠に訪れません。
後悔しない人生を送るためには、先送りにしないことを心がけてます。
費用:58000円
飛べば分かりますが、一生忘れない思い出になります。
残りの人生が50年と過程すれば、6万足らずで50年間続く思い出が残ります。
経験による思い出は美化されて心に残ります。
MIZUHOさんの今回計画立案時の名言は、「お金とは使ってこそ価値を発揮するもの」私も同意見です。
さて、本題です。
若い女性の綺麗なインストラクターさんが何人もいてビックリです。
飛行機からの飛び出し方、飛んでる姿勢、着陸姿勢の訓練を受けます。
服装は普通の動きやすい服です。
その上からツナギを着ます。私は黒のツナギです。
撮影はインストラクターさんが行います。
私物持ち込みは禁止です。
マスクも飛んでしまうからダメと言われました。
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MIZUHOさんのインストラクターさんもサングラスでカッコイイです。
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離陸して低空飛行は、生々しく地上が見えます。
大揺れしたらどうなるんだろうと思うと吊り革をしっかり持ちます。
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高度1000メートルなど状況を教えて頂けます。
大きく開いたドアの外を見ながら色んな事を考えます。
ガンダムではよく空から飛び出すシーンがあったなあ。
映画で飛行機からパラシュート降下は当たり前のように見かけますよね。
現実はそこそこ怖いぞ!
早く飛んで楽になりたい!
高度を刻々と教えてくれます。ドアから見える外は雲の上です。
もう後戻りはできません。
あと3分でジャンプ予定空域ですと言われます。
あと3分もこの気分でおらんといかんのか?
あのMIZUHOさんですら、カウントダウンは緊張するやろと思ったそうです。
そうなんです、あのMIZUHOさんですら緊張するのです。
高所恐怖症の私は緊張感ハンパないです。
恐怖より緊張するというのが感想です。
さて飛び出す瞬間です。
なんと、座っている位置関係では私が先に飛びます。
先にMIZUHOさんを飛行機に入らせたのが原因です。
出口に近い私は先に飛ばないといけないのです。
策士、策に溺れるとはよく言ったものです。
まぁ結果的に目の前で先に飛び降りられるほうが怖いので結果オーライですが。
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覚悟して飛び出し位置に座って、訓練の姿勢をとります。
頭の中は真っ白になります。飛び出します。
おぉぉおお頭から落ちます
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頭から回りますが、すぐに天地は安定します。
インストラクターさんから肩を叩いて合図です。
バンザイしながらエビぞりの姿勢をとります。
安定しましたが、かつて経験したことのない風圧です。
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即、MIZUHOさんも飛び出します。
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飛行機の裏側の機体番号を見て、初めて見る飛行機の裏側に感動したそうです。
ちなみに私はそんなもん見る余裕はありません!
ただ、身体が回転するときの無重力感覚は好きです。
雲の中に突入すると凄く重たい空気抵抗がきます。
だんだんと水ぽい抵抗が全身に来ます。
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MIZUHOさんも雲に突入します
笑うと風圧で変顔になるそうです。
ブロアの空気を口に受ける感じです。
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ちなみに私は緊張しまくりで口をしっかり閉じてます。
しかし、風圧で骨格が分かるぐらい変顔になります。
私は誰かに一緒に飛んでくれと言われたら、顔をカバーするマスク着用します。
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雲を突き抜けると完全には、美しい自然が広がります。
私のイケメンインストラクターさんは、マスクとヘルメット着用でカメラ目線です。MIZUHOさんがずっと「ナルシスト感ハンパない」と言ってました。
このイケメンインストラクターさんは自分の顔の映るベストなカメラワークをします。
そのおかげて、私も斜め45度のベストショットなど撮影されます。
YouTube撮影では比類なき能力を発揮します。
無事パラシュートが開きます。
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落下速度はゆっくりになります。
当然足は宙ぶらりんです。
インストラクターさんに「相棒はどこを飛んでる?」と聞きました。
すると「お仲間さんは、斜め上の雲の下でパラシュート開いてますね」と答えてくれました。
命が心配だと「相棒」という言葉が自然に出たようですね。
MIZUHOさんの身体能力が高いので、いつも盾として使ったり、煩悩全開のカメラアングルを治せなど、よく怒られますがいつの間にか程よい距離感の仲間となっていたのですね。
HIZUHOさんの元気そうな声が聞こえました。
無事でなにより。
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ここで、パラシュートの操作をさせてもらえます
旋回するときには、ぐっと高度が下がります。
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足元を見るとヒヤリとしますが、地平線や日本海の水平線を見ると平気になります。
どうやら、高所恐怖症はこういう視点を変えるスキルで克服できたようです。
まあ3500メートルから自由落下して、パラシュートで何分も飛んでいれば慣れますよね。
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MIZUHOさんは、空の上で普通に世間話をしてます
氷ノ山の登った話をしながら、遠心力を掛けて遊んでます。
斜め上を姿を見るたびに、アンタ大物やなと思います。
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いよいよ着地です
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飛行機の着陸のように滑ります。
無事生還できました!
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MIZUHOさんのほうは、ゆっくりスピードを落としてパラシュートをかぶって着陸。
無事生還です。
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別に飛んだからと言って人生観は変わりにません。
次の日は普通に仕事です。
ただ、青空をふと見上げたとき、雲の上から突き抜けて飛んだのかと思います。
我ながら、ようやるわと可笑しくなります
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少年時代の私に向かって日記を書きました。
「授業で高所恐怖症で恥ずかしい思いをしたことがあったが、随分時間かかったが乗り越えたぞ。少年時代に頑張ってくれたおかげで、しょうもない大人にならずに済んだありがとう」
とカッコつけたところで今回の物語を締めさせて頂きます。
長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。
今回の動画は13分のスカイダイビングです。
これは見てくれると嬉しいです。
こちらはショート60秒動画です