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画家というお仕事の実態に迫る

今回はアート系noterの雲です。

月末が近づくと、デッサンの上達状況を記事にしています。
一応、毎日描いてるのですが、描けないときでも週に最低3枚は描き続けてます。
最近、どの絵も似たりよったりに見えるので、上級者の絵と自分の絵の違いなど見て勉強しようと考えました。

そもそも、上級者とはなんだろう。
人がお金を払って見たい絵や欲しい絵を描く人は上級者であるのは間違いない!

noteのカテゴリでよく「アート」をよく使うのですが、クリエイターの描く絵と、アーティスト(芸術家)の絵の違いてなんだろうと思いました。


1.アーティストとクリエイターの違い

クリエイターが「何らかの目的を達成する手段としてモノやコトを創造する」のに対し、アーティストは「創造すること自体が目的」

とAIが言ってます。もっと具体的に言わんと意味わかりません。
色々読んで、私なりの解釈を語ります。

クリエイターはプロモーション活動(人や商品を宣伝)をすることが目的だと思います。
プロモーション活動の手段として絵や動画を作成します。
極端なことをいうと、広告収入を得るのが目的なので自分の絵や動画に金銭的価値を求めていない。
(私はアマチュアクリエイターなので本業のIT以外の収入はないです)

アーティストは、絵や彫刻を創り出すことが目的と思えます。
絵や彫刻そのものに金銭的価値を出す。
(アーティストの中には、金銭的価値などどうでもよくて、自分の満足いく作品をつくれればよい人もいます。とりあえず、今回は仕事として論じます。)

2.クリエイター(ユーチューバー):個人が企業並みに稼ぐ時代

プロモーション活動の広告収入だけで、年間数億円を稼ぐユーチューバーが生まれました。

Adobe Premiere Proで動画作ってます

億円も稼ぐユーチューバーは全体の本の1%ぐらいではないのでしょうか。

動画を見てると億稼ぐ人は、ユーチューバーだからでなく、彼らがサラリーマンをやったとしても、業界のトップクラスに入れそうなぐらい優秀な方々と思います。

YouTubeが無くなっても、彼らは創意工夫するので稼ぎ続けると思います

3.アーティスト(今回は画家にフォーカスします)は趣味でなく職業として成り立つの?

・業界としてはどうか

2021年当時の資料しかなくて、絵画も含めて日本の美術品市場の規模は、約2,186億円です。(文化庁の委託事業「日本のアート産業市場調査2021」)

業界別 業界規模ランキング(2021-2022年)
1位:卸売:1,260,819億円 ...
2位:電気機器:855,427億円 ...
3位:総合商社:662,157億円 ...
4位:金融:644,347億円 ...
5位:自動車:639,667億円 ...
6位:小売:631,891億円 ...
7位:専門商社:535,376億円 ...
8位:化学:351,093億円

業界動向サーチ

市場規模が大きいほど、従業員も多くて儲かっているということです
ぶっちやけ、美術品市場はベスト10に入るほどの規模ではない思います。

・絵だけ描いて生活できるのか?

専業画家というのは日本で2万と言われてます。20年前とあまり変わりません。私の特殊な趣味に例えると銃保有者が日本で17万人なので、専業画家は少ない感じで、狭き門と思いました。

私がデッサン初めて9カ月目です。(趣味です)
スチームしか描けません。

始めた頃の絵

たくさん描いて、わかったことがあります。
画力の向上は99%努力です。根性です。
描いた枚数に比例します。(工夫もいります)
確かに生まれつき上手な人はいますが、根性ある人は絵も上達します。
最後の1%は才能もあるとは思いますが。

10月末のデッサンです

専業でやっている人は、人生で描ける総枚数が全く違います。
画家が20万人いるとして、10%が専業画家です。
どんな業界でも上位5%と言えばトップクラスなので、ここに入れば自立してそこそこ豊かな暮らしが出来ると思います。
上位5%に入るには専業画家であることが前提で、その中で平均より上にいる必要があります。

自分の能力と時間というリソース(資源)を画家業に振り向けて、根性出せば5%に入るのは不可能ではないと思いました。
まさにインドアスポーツです。

最新のデッサンです。まだ、丸い線が上手く引けないのです!影もイマイチです。

4.画家さんがやっている個展とは何?

個展とは、ある個人の作品だけを集めて開く展覧会です。
イメージ的に、白い内装の建物のガラス張りの広い部屋に絵が展示してあって、静かに絵を鑑賞することです。

調べてみると、画家さんは絵を売って収入を得ます。
そのために積極的に個展を開いて、気に入った作品を買ってもらうのが王道みたいです。
なので、年に各地で何回も個展やるそうです。

考えてみれば、絵画を買う前に現物が見たいですよね。

個展=画家のメインのお仕事
ある意味普段絵を描くのは個展ための準備と言えます。

個展を開くということは、何をすればいいかを調べました。

①展示する絵を沢山描く(40枚ぐらい用意する)
(2回目以降の個展は、前回の在庫+新作なのでちょっと楽になる)
②ギャラリー(個展会場)を探して借りる
 (京都の三条通など大勢往来するので入ってくれるらしい)
③画家協会名簿の先生に案内状送る(基本は手書き)
(終わったら、お礼状も送る)
④画壇(画家で構成される社会)に所属していれば案内状を送る
⑤その他一般顧客への案内状を送る(私はココで送られてきました)
⑥共(とも)シール(その作家が制作したという証)を作成して作品に貼る
⑦作品の値決め(個展で絵を販売してます)
⑧その他来場者向けグッズなど作成
⑨個展開催前日に展示資材等を一般の配送業者の車に同乗してアトリエ(絵を描いてる場所)から搬出してギャラリーへ搬入。
⑩個展開催前日に絵画と梱包資材を開梱して展示する
⑪個展初日から最終日まで接客
⑫最終日はちょっと早めに個展を終了して、ギャラリーから搬出してアトリエに搬入(配送業者とは往復契約)

うぉめんどくさ!!!
多少は予想してましたが、こんなにいっぱいやることあるのか!
毎年の銃猟の手続きより手間掛かってそう。
ふらっと行くのは簡単ですが、開催側は大変ですね
おくゆかしい日本人は自分の作品に高値つけるのは気が引けるので勇気いります
後述する巳白さんは画壇所属じゃないので、③④⑥はしないそうです

5.人生初の個展に行くことにしました

上級者の絵と自分の絵の違いを勉強するために、ここはプロの絵を見に行きます。
巳白さんというnoterさんの個展に行くことにしました。

私は趣味でnoteの他にYoutubeもやってます。
雲フィルムと巳白さんは「同盟国」というか「ダチ」の関係で営利目的はありありません。
(動画・記事では巳白さんの顔写真などは事前許可を得た上の掲載です)

個展に行くかどうか決める時に考えたこと

・何も買わずに帰るのは気が引ける。でも買うとなると数万もするので躊躇する
・絵の相場はハガキサイズでも1万から5万ぐらいはすると思う
 (多少の小金持ちでも勢いで絵画に数万出すのは勇気いる)
・絵を買って部屋に飾って、模様替えなどで他に絵の変えたい時どうすればいいか困る
 (数万の絵を捨てるのはもったいない、オークションに出すとか、有名画家さんなら画廊とか買取業者に持って行く。が、高額な絵を買うと後がめんどくさい)

行こうと思った理由

・画力向上のため作品を見て影の描き方など自分との違いを知りたい
・ぶっちゃけ、同盟国でダチだから
・京都観光に行くついで!(正確にはその日京都でYoutubeロケをする)
・オーダーメイドの絵に興味がある
 (私は展示している絵の中から選んで買うタイプではなくて、こだわるタイプ)
・巳白さんが絵画のサブスクやりそうなこと検討してた。私のライフスタイルに合う。
(月額料払って季節毎に絵を入れ変えて飾る。絵を売ったり捨てたりする必要がない)
・巳白さんの経歴が面白い。神社仏閣の筆仕事とか金箔貼りをしてた
独特の岩絵の具を使用している。液晶画面でなく本物の色とこだわった紙が見たい。(綺麗な色の岩を粉末にして、筆で置くように塗るらしい)
・画力を何年もかけて腕を磨いて専業画家として勝負する生き様に大和魂を感じた

7年ぐらい前ですかね。ほっぺたが黒く汚れても神社仏閣の筆仕事してます。フルメークしてるより、素敵なすっぴんです
金箔貼りをやってます。私も純金が大好きです。

元々は趣味で絵を描くつもりだったが、専業画家をやると決めたそうです。
その頃の絵ですね。琵琶湖の神社修理の通勤の船で練習してます

琵琶の通勤の船で描いたそうです
琵琶湖の竹生島だと思います。この近くで初夏に私はビワコオオナマズと戦ってます
湖の水は、このように描くのですね

明日から巳白さんの個展が始まります。(11/27から12/2)
京都のロケ後に人の少ない時間帯に行ってみます。

といわけで、今月のデッサン報告はいつもの記事とは内容を変えてみました。
長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。

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