【アニメレビュー】ガールズバンドクライ 総評:全てが完璧過ぎたロック魂溢れる神アニメ!!!【95点】
初めましての方は初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。朝霧くもりです。
今回は2024年春に放映された覇権アニメ『ガールズバンドクライ』の総評を書いていきます。
それでは行ってみましょー!
良かった点
3Dアニメーションに革命を起こした作画
背景2D、キャラクター3Dの構成は革命的でした。
キャラクターに対して何の効果を入れなくても画面の中で映えますし、生の感情がダイレクトに伝わってきます。
特に素晴らしいのが細かい所作や大胆なアニメ的な動作どちらもしっかりと作中に盛り込まれていた事ですね。
例えば8話では桃香に対するニナの感情が良く顔に現れていましたし、1話では△の口や白目の多いアニメ表現など、2Dでは良く用いられている作画コストをカットする手法もしっかりと使われていました。
やはり静と動は大切だという事が分かります。個人的には3Dアニメの一種の到達点と言っても過言ではない出来だったと思います。
3Dキャラクターだからこそのライブ感
MVがアニメの切り抜きってのがヤバイですよね。それくらいアニメの中の3Dモデル、演出、カメラアングル等が作り込まれていた証拠でもあります。
これは前述したように「キャラクターやステージが映える3D」によって、リアリティ、もとい目の前にいるかのような錯覚を感じさせるようになっているのではないでしょうか。
迫力が2Dとは天と地ほど違いますね。トゲナシトゲアリはライブ向きのグループという性質すら決定づけているようにも思います。
「始まりの目撃者」になれる第三者視点からの描写
ずっと13話を通して三人称視点が続いているんですよね。
回想シーンでもそれが徹底されています。これはまさに最終話の名言「始まりの目撃者になってください」というのをアニメを通して我々が経験しているからです。
追体験でも、一人称でも、感情移入でもなく、単純に我々はトゲナシトゲアリの誕生を見ている「傍観者」でしかない。でも、それが強烈なインパクトとなって目の前に押し寄せてくるので、ただただ目の前で起こっている事に圧倒されるしかない。
要は、究極の「ファン」視点で物語が進むということです。こんなんファンからすれば幸せでしかない。
本気で自分を突き通したストーリー性
物語性も素晴らしいと思います。ニナの「自分を突き通す(自分の思ったことは絶対に曲げない)」、「何事にも全力で生きる」という信念をダイレクトで伝えてくる話でした。
これは現代人にはとんでもなく刺さると思います。何故なら一般人は所詮周りに合わせて自分を殺しているし、生きる目的が不明瞭になって全力で人生を生きることができなくなっているから。
そんな私たちに対する特効薬とも言えるストーリーだったと思います。このアニメが誰かにロック、失ってしまった大切な何かを思い出すきっかけになっているのは疑いない事実です。
ガールズバンドも良いなと思わせる程の素晴らしい楽曲
自分はあまりガールズバンドを追っていないのですが、マジで曲が良い。
音楽も歌詞も、現代的な部分を取り入れつつもどこか懐かしさを感じさせます。
私はド素人なのでちょっと有識者の方に聞きたい所ですが、令和風の進行でありつつ転調が無かったり、バンド風でもありつつちょっとひと昔のアニソン系が入っているように思います。いいですねぇ~~~↑↑↑
また、人間に歌わせる前提で作られていないような頭のおかしいほど早い曲調はボカロを思わせます。これをサラッと歌えている仁菜役の理名さんがバケモン過ぎる。
賛否両論点
スバルの声優演技
3話時点では確かにかなり素人演技でしたが、話数を重ねる毎にどんどんうまくなって「素人っぽいプロの声優」レベルまで最終的に到達しました。
ガルクラが生々しいガールズバンドの一面を見せていた事もあって、逆に素人っぽさはプラスの要素として働いていたと思います。
因みに仁奈、桃香、ルパ、智の演技は素人と思えない位しっかりしてました。どちらかというとそちらの方が驚きです。
後半の展開
10話、12話、13話の展開については色々と議論点があったと思います。
こちらに関しては色々と言いたいことがあったので先に記事にまとめました。こちらをお読みください。
簡潔に言えば、確かに分からない部分もあるが、2期で解決するだろうと思っています。あとガルクラっぽいエンディングで良かった。
良くなかった点
無い。
強いて言えば、12話,13話の展開は2期前提で作られていると思うので、かなり背景がトビトビで考察要素が足りていなかったかなと思います。
2期は絶対来るので、その時に回収してもらえれば私は満足です。
総評
ストーリー: 17 / 20 点
1~9話までは文句なしに100点。
10,11話は個人的にどちらも神回。
12,13話は話的には65点だが、ガルクラ的には100点。
ずっと面白いし、最大瞬間風速もある。
作画: 20 / 20 点
崩れた箇所が一切なく、全てが作り込まれていた。
3Dモデリングの出来も完璧。
キャラクター: 18 / 20 点
仁菜、桃香に関しては過去・キャラ付け含めて最高。
昴は最後だけ尺が無さ過ぎたが、想像できるので満点。
智、ルパは深掘り不足だが、キャラ付けはしっかりできていた。90点。
ダイダス側の桃香の同級生はチョイ役過ぎて現状採点不可。ヒナはきちんと書き切れておらず、想像はできるがキャラクターの立ち位置としては70点位。
演出: 10 / 10 点
文句無しで満点。特にライブの演出が凄かった。その他の天候での表現等、についても隙が無い。
楽曲: 10 / 10 点
主にOP・ED・BGMのみを評価。OPは楽曲・映像共に高クオリティだったし、EDも後日談として素晴らしい出来だった。作中BGMは挿入歌のアレンジで、雰囲気を壊さない程度のオシャレ曲が多かった。
アニメ固有点(ガールズバンド,3D作画): 20 / 20 点
追加点みたいなものです。今回は3D作画とガールズバンドというジャンル、もとい挿入歌で点数を付けました。どれも最高でした。
合計:95 / 100 点
面白さ :★★★★★
オススメ度:★★★★★
総評はD(面白くない)、C(刺さる人には刺さる)、B(嫌いなジャンルで鳴ければ面白い)、A(面白い)、S(覇権)のうちSランクとします。
マジで面白かった。ガールズバンド系で個人的トップです。
万人にオススメ出来るし、世間的にも覇権と言って過言でないと思います。
〆の挨拶
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また次回の記事でお会いしましょう!
サラダバー!
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