EVを水害から守ることの大切さ
前回は公用車と避難指示についてまとめました。今回はEV(電気自動車)を水害から守ることの大切さについて考えてみたいと思います。
「くるまを水害から守る」プロジェクトのテーマの1つとしてEVを水没から守ることがあります。そこで水害復旧段階でのEVの活用方法についてまとめてみました。
・避難支援のための移動手段として活用する
水害で被災した地域では、道路や橋梁などの交通インフラが損壊することがあります。このような状況下では、発電機付きのEVであれば、蓄電池から電力を供給できるため、避難支援に必要な移動手段として活用することができます。
・避難所や仮設住宅での電力供給として活用する
被災した地域では、停電が発生することがあります。このような状況下では、EVのバッテリーを利用して、避難所や仮設住宅で必要な電力を供給することができます。また蓄電池からの電力供給が可能なEVであれば、災害復旧作業に必要な電源としても活用できます。
・物資輸送のための移動手段として活用する
水害によって被災した地域では、物資の輸送が必要になることがあります。このような場合EVは走行中に発生するエネルギーを回生できるため、燃費が良く排出ガスが出ないため、環境にも配慮した移動手段として活用することができます。
・災害情報の収集や配信に活用する
水害復旧段階では、被災地域の状況を把握することが重要です。EVは車載通信装置を搭載しており、位置情報や状況をリアルタイムで収集し、配信することができます。
これらはあくまで活用事例ではありますが、水害被害からの復旧段階でEVを活用する意義は高く、公用車だけでなく自家用車においても積極的に活用したいものです。また地域での電源確保を考えた場合には、その避難訓練などに合わせEVを電力源にした食事提供やスマートフォン充電をするなどをしておくと、地域での連携がより深まることにもつながるでしょう。
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