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いやしんぼ対決

新年早々こんな文章をだすのもどうかという良心もあるが、いやしかし一言言わずにはいられない!お昼ご飯に関する愚痴を言わせてほしい。

『作りたい女、食べたい女』は漫画を読んでおらずドラマを数話見ただけなのだが、わたしが見たなかに「食べたい女」である春日さん(西野恵未)が定食屋で明らかに男性より少なめにご飯をよそわれてモヤモヤするエピソードがある。その話を見たとき、実のところわたしは「いや〜、そんなことあるか??今までないけどなあ」と思ったのだが、なんと四半世紀余り生きて初めて実際にその仕打ちを受けたのである。

その定食屋は比較的手頃な価格帯でボリュームのある食事を提供してくれるので男性客が多く目につくが、女性客も常に数名いる…というような客層である。
そのお店で初めて定食を食べた時は、丼サイズの器にご飯を盛ってくれた。「食べたい女」を自称する自信こそないが、もともと「わりと食べれる女」であるわたしは嬉々として全てきれいに完食した。だから、「こいつは食が細いんだな」と思われたと言う可能性はないはずである。
しかし。再訪すると上記のスープの器に盛られて出てきたのだ……「ご飯少なめで」とお願いした記憶もないのに。
そのときは、ご飯の量が多めだったという記憶は自分の勘違いだったのだろうと片付けた。
さらに3回目の来店でもごはんが少なく盛り付けられていたので、やはりあれは何かの記憶違いだったのだろうと確信した。
そして新年早々、またこのお店を訪れた。この日は混んでて相席になったのだが……席に着いたら目の前の男性が丼サイズの器でご飯を食べているではないか!目についてしまうと気になって、店内の客の前にあるお椀のサイズをチラチラと気にしてしまうが、やはり男性(に見える人)の前には大きなお椀があり、女性(に見える人)の前には小さなお椀があるように見えた。いや、まさかねと自分に言い聞かせる。
そのうち、目の前の男性が完食して席を立った。自分の被害妄想を納得させるため彼の食べ終えたお皿の写真を撮ろうか─という気さえ起きたのだが、店員さんがすぐ片付けてしまった。チャンスを逃したと思っていると、隣に新しい男性客が座る。その彼のもとに運ばれてきたごはんの量は……やはり丼サイズのお椀ではないか!
自分のところに運ばれてきた餃子定食のご飯は、どう見てもスープと同じ器に盛られている。これは今日ちゃんと確かめたことで、被害妄想ではない。

ちなみに丼サイズ(私が初めてこのお店に行った時に出てきた器)と小さめの器にどのくらい差があるかというと、

a)初回出てきたご飯の器のサイズ→チキンラーメン(通常サイズ)くらい
b)2回目以降のご飯の器のサイズ→ミニチキンラーメンくらい

このくらいの差を想像していただきたい。

店員さんにはっきり言おうかとも考えたが、先日Twitterで東京のラーメン屋が全マシ(全てのトッピングを少し多めにする)を注文したらめちゃくちゃ盛られたことをツイートした女性がXでめちゃくちゃ攻撃され謝罪に追い込まれるというトラブルがあったのが脳裏をよぎり、「文句言って逆に食べきれないほど盛られたらやだな」と思い直した。言う元気ないし。ていうかそもそも店員さんにどう言えばいいのかわからない。どう言っても角は立つだろう。それではご飯が美味しくなくなってしまう。

何が問題って、オーダーするときに量を確認することなく店員の裁量で減らされるのがいやだ。しかもご飯が多くても少なくても同じ金額って、どうも納得できない。もし自分の希望でご飯を減らしてもらってるなら値引きがなくても構わないのだけど。
勝手に減らして出すのをやめて量を事前に確認するか、店員が勝手にご飯を減らしたお客に50円くらい安くしてくれるとかしてくれないと納得できない。女性のごはんの量を減らさなければいけないほど経営が行き詰まっているのか?なら、まず主要客の男性のご飯の量を減らす方が節約になるはずだ。なんでこんなケチなことするんだろう。

たかがご飯の量についてこんなにブーブー文句を言うなんて卑しいのはよく承知している。しかし、まず客の外見から勝手にお皿の大きさを決めてご飯を盛る量を調節してる店の方もずいぶん卑しいように思う。(そもそも差別といっていいと思う)
いやしんぼといやしんぼがぶつかり合ったらお互いの卑しさが相殺される…ということでこのお話はおしまい。

新年早々ショックだったなあー。もうこんな文章書きたくないし、今後このお店に行くことはない。
この世界から差別と戦争がなくなりますようにと祈らずにはいられない、2025年の1月初旬の出来事でした。
今日はこのへんで!ごきげんよう!

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