深みにはまる夜
夏の夜は好きだ。
昼間照りつける太陽が隠れている分、暑さも少し和らぐので、外に出てみよう、という気分になる。
明るくないので、目に入る情報が少なくなるのも何だか落ち着く。
散歩をするには丁度いい。
夜風に吹かれ、とぼとぼ歩く。
たまに自転車でも散歩する。歩くより、少し遠くへ行ける。
放って置くと、思考はどこまでも続く。あらゆる方向へ飛んていき、また戻ってきて続いていく。
ただもやもやとするのにも疲れた時に、たまに外に出たくなる。
外は広く感じるからか、思考も遠くへ飛んでいく気がする。
狭いところでぐるぐるしていたものが、広がる感じ。
それでも布団に潜ると思考の渦の深みにはまるのだが…。
少しでもリセットする時間は大事、というお話。