灼鋼の蒼海 ~異説・海底軍艦~
謀叛海域編【2】
■世界人口調節審議会
都内某所。黒澤をはじめとする、戦後日本を裏から牛耳ってきた老人たちが集まっていた。楠見が何者かに誘拐されそうになったことを知った彼らは、世界人口調節審議会が“敵”の手先に違いないと判断、いよいよ戦いの時が近づいてきたと口々に囁く。
「勝てるかな、我々は?」
「さてなぁ。事が露見すれば安保反対どころの騒ぎではなくなることは間違いない。敵を前にして国内世論を統一できるかどうか、それが問題だ」
「ふむ。池田くんで大丈夫かな」
「なぁに、信