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こころようたえ

オヤジブログ怪気炎 vol.256

「こころようたえ」という合唱曲があり、お江戸コラリアーずで男声版を歌っています。

最近では11月10日に倉敷マービーふれあいセンターで開かれた「信長まつり」で歌いました。信長とは織田信長ではなくて、現在大活躍中の作曲家信長貴富さんのことです。作曲家臨席のもと、信長さんの合唱曲が演奏されました。すべての合唱団の演奏が終わると合同演奏。男声の合同と混声の合同があって、男声合同は山脇卓也さんの指揮で「こころようたえ」が歌われました。
そのリハーサル中のことです。作曲者がステージにいらして、演奏を褒めてくださいました。その中で、この歌が13年前の東日本大震災の前後に作曲されたことなとが指揮者から説明されました。追い込まれた状況から再び立ち上がる時に、自分には歌声がある。「ギターもハモニカもなくてもその声でいい、引っ掻き傷のようなその声でい い・・」
コンサートが開かれたマービーふれあいセンターも西日本豪雨災害で、多くの民家や建物が水没した地域です。周囲の家の壁はどれも新しく、ホールも3mまで水に浸かってしまったため、新しいピアノに、新築独特の香りがホールに残っています。
被災地に歌を届ける。それは歌で傷ついた心を元気づけるのではなく、もう一度歌ってみたいというポジティブな心を取り戻すお手伝いをすることなのかもしれません。
近くには井原鉄道か走っていて、その沿線には、子守唄の里高屋という駅があります。中国地方の子守唄、発祥の地なのです。古来より今に伝わる歌を育んできた土地に、再び歌声があふれる日が実現したのです。

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