秦王破陣楽と雅楽
オヤジブログ怪気炎 vol.212
752年東大寺大仏開眼供養式で2種類の破陣楽が演舞された。現在の日本にも舞楽名として伝わっている。
この歌舞は、620年唐の李世民による天下平定の進展に伴って始められ、627年52楽章からなる秦王破陣楽にまとめられた。その一部が東大寺の大仏開眼のセレモニーでも披露されたのでしょう。
南インド由来の亀茲楽の旋法を用いており、遠く離れたインド諸国でも歌われていたという。何と玄奘三蔵はインドのカチュンギラ小国巡航中のハルシャバルダナ王と会見した際、この舞楽について質問を受けている。音楽が東アジアの中国と南アジアのインドが繋がっていて、おそらくは中継地点として胡をはじめとする中央アジアの国々が関わっていたのでしょう。
現在日本の雅楽では、演奏されていませんが、動画を見つけたので添付します。実際に舞う場合は甲冑を身につけると言われるだけあって、なかなか勇壮な音楽ですね。