西ローマ帝国を滅ぼした オドアケル
世界史の「この人、気になる!」11
オヤジブログ怪気炎 vol.170
歴史上西ローマ帝国を滅亡させたのは、ゲルマンの傭兵隊長オドアケルであります。彼は特定民族を率いる指導者ではなく、ローマ帝国の一将軍でありました。彼は西ローマ帝国の皇帝を廃位したことで有名です。それを東ローマ帝国の皇帝ゼノンに報告すると、貴族の地位とイタリア本土を統治する権限を与えられる。この時点で彼が皇帝を名乗ることも可能であっただろう。しかしながら、オドアケルは実質的な統治権を獲得したので、イタリアをローマ帝国の法に基づいて統治している。
つまり軍事面こそゲルマン人の手に委ねられても、その他元老院を始めとする政治機構は西ローマ帝国が存続しており、実際オドアケルが統治していた頃のイタリアは大いに繁栄したといわれています。