平和は金で買う 秦檜
オヤジブログ怪気炎 vol.228
世界史気になるシリーズ 39
中国史南宋の歴史の中でも、評価が分かれる政治家が秦檜です。その頃中国北部には金という王朝ができて、南に逃れた王朝が南宋です。
当時南宋は戦闘力が高く、金と戦い何度も勝っている岳飛などの武将が高く評価されていました。今でも岳飛を救国の英雄と讃える人は多いのです。彼らを主戦派としましょう。
宰相の立場にあった秦檜は、主戦派の岳飛に言いがかりのような罪を着せて、殺してしまいます。冤罪ですね。
そして秦檜は、金との和平交渉を進めて、毎年銀と絹を貢ぐという屈辱的な和議を結びます。彼が今も売国奴と言われる所以です。
さて、戦うべきか、それとも金で平和を買うか、
結果論かもしれませんが、秦檜を評価している人は、南宋が戦闘を回避したことで経済的に繁栄を遂げたので、よかったとしています。
今の世界でも戦うのか、金で平和を買うのか、判断の岐路に立たされている指導者がいるでしょう。個人的には人の命を最優先にしてほしいと思います。