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音楽が身体に入る、身体から放出される。

オヤジブログ怪気炎 vol.188

演奏会が近づくと音源を聴きながら楽譜を見て、音楽が身体に入っているかどうかを確認する。身体の深みに入って、どのくらいのその人の音楽になって放出されているかは、演奏の自己評価として大事だと思うのです。
楽譜のある音楽であれば、譜読みが速い人であれば初見でも音は出せます。しかしそれは、パソコンに打ち込んだ音楽を再生している作業と大差ありません。大切なのは、その人がどのように表現しているか、それが演奏の価値でしょう。
では楽譜のない音楽はどうなのか。日本の古典芸能にはデジタル化できない音楽があります。そもそも口伝なので楽譜さえない。しかし、そういう音楽こそ身体から放出される割合が高いと感じるのです。
音楽との真剣勝負は、付け焼き刃では太刀打ちできませんね。

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