かめの詩
保育園の劇で浦島太郎をして以来、5歳長女の頭の中には常にお話がぐるぐる渦巻いているようだ。
画用紙に、映画館のスクリーンの絵を描くと、浦島太郎と亀。
ひらがなが書けるようになり、時々鏡文字になるものの紙芝居を作ろうとするとお題はやっぱり浦島太郎。
水族館でも亀を探す。
そんな長女が最近、「詩」の概念を覚えた。
目に見えるものを全て「詩」のようにしていくのだが、即興性がありすぎて本人も母も聞いたそばから忘れる。
何だか勿体ないので、「書いてみたら?」と言ってみた。
お風呂上がりに着替えてから画用紙に縦線を書いて、書き始めた。しゃぼん玉やお風呂のあひるちゃんとか、そんな詩を書くのかと思ったら、お題は「亀」だった。
かめだーいすき、から始まり、亀のことを考えていたら何だかおなかすいちゃったで結びがくる、今の自分の気持ちそのままののびのびとした詩になっていた。
画用紙ニ枚を文字が埋め尽くす。割とボリュームがある。
何だか今の娘らしくて良いじゃない、と思っていたら一言。
「いいな、と思ったら明日までにこれ覚えてね。覚えた詩を発表してね」
いつもの強気が発動。
覚えられるかとても不安になった母であった。
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