牛丼屋で惨事が!?〜100%実話の怖い話〜
牛丼屋のカウンターで食事をしていると背中のテーブル席がやかましい。後から来た男女の女がずっと不機嫌そうに喚いている。男は注意することなくうんうんと聞いている。
このパターンよくあるけど本当にやめて欲しい。飯が不味くなる。ファミレスとかでも女が職場の不満をずっと喋ってるのを男が聞いてる。私は仕事が分かってるけどなんとかさんは要領が悪くてどうのこうの…。うるさい。
多分だけどこれって職場でこの自称仕事出来る女の苦情がみんなから出てて責任者がみんなをなだめるために女の話を聞こうと場を設けた感じ。だけどバカ女はみんなからウザがられてるとも気付かずに同僚の悪口を責任者に言って自分の評価を自ら下げている。まあ、いいからそういうの社内でやってくれよ!うるさい。
牛丼屋では女がヒステリックに私はこんな扱いをされた信じられる?ありえないわ!だのうるさい。私の背中すぐそこだぜ?
違う席に移ろうと思ったが他の客も居ない静かな中でどこに座ろうが女がうるさい。
さっさと食べて帰ろう。男も注意しろよ。うるせえ。ムカつきで味が分からなくなってる牛丼を急ぎ気味で食べた。
伝票を持って立ち上がり振り返った時意思に反して言葉が出てた。
「うるせえんだよ!ガラガラな店ですぐ近くすわってブーブーブーブー永遠文句たれやがってこっちはメシ食ってんだよ不愉快で味しねぇよカンベンしてくれうるせえ!」
言ってたねぇ…。それでバカ女が人に迷惑かけてるとも分からずに何なの?あんたも言ってよ!とか男を煽ってる。知るかバカ。
さっさとお会計して帰るだけだ。ところがこれで終わりにはならなかったんだわ。レジの所に男が来た。はー…面倒くせえ!
何か言ってくるか構えたら男が銀色にキラッと光るものをこちらの腹に突き出してきた。あ、刺された…こんな所で人生終わるのかと走馬灯。
映画スタンド・バイ・ミーのエンディングなら彼は牛丼屋でうるさい女に文句言ったら男に刺されて…とかナレーション入るやつだ。
そして痛くはなくてキーンとひんやりする。ちょうどジャージのポケットのあたり。患部を手で触れてみるとキーンというよりキンキンに冷えている。
なんじゃこりゃ!キンキンに冷えたビールだ!カイジのやつ!男の顔を見上げると右手を顔の前で真っ直ぐ立ててウインクしながら口で声を出さずにゴメンネと言っている。
かなり混乱したがこういうことだ。男もこの女がうるさいのずっと嫌だったけど関係があるから言えない。そんな時に私が女うるさいとブチ切れた。
女はなんとかしろと言うし動かないといけない。そこで男は素直な気持ちで女が迷惑かけたことに謝りたい、あるいは女に言ってくれてグッジョブの気持ちで食後に飲もうと買っていた缶ビールを女に見えない様に差し出し私のジャージのポッケに入れた。
私はと言えば急に腹めがけて銀色のものが差し込まれたからこれはもうやられたと思った。
仕事柄高いところから落ちそうになったり、重いものに挟まれそうになったり、感電しそうになったりのヒヤリハットは人より経験してると思うが今回の牛丼屋は一番の危機に感じた。生きてて良かった。
家に帰ってちょっと冷やし直した缶ビールの味は生きてる実感を呼び起こす格別な味でした。
牛丼屋行って缶ビールもらう話でした。アハッ!