シシューポスの如し

また、トリガーを引いてしまった。
秀治郎は、歪んだ笑みを浮かべながら、呼吸をしていた。過呼吸が治ると今度は強い吐き気で、道端で吐いてしまった。

散々な体でアパートに戻り、横になったまま惨めな想いに苛まれた。

さらに、いつの間にか不眠症に身を侵されている事にも気がついた。

「やっぱりまた、精神科通いか…」
しかし、以前、秀治郎を寛解に導いた医師は年齢により引退していた。
ドクターショッピングをした末、スーパードクターに認定を受けている、名医に辿り着く事が出来た。

しかし、ここから秀治郎の地獄の治療生活が始まるのであった。


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