ぶつかって始めて分かったこと
職場で、よかれと思ってしたお手伝いが、友人を怒らせてしまった。
いつも穏やかで笑ってることが多い友人が、怒りの表情になり、怒鳴る様子に、思わずムッとしてしまった。そんなふうにとられるなんて。もう仲良く出来ない。
でも、私も何の承諾もなしに勝手なことされたら嫌だし。なんか、余計なお節介をしてしまった。
モヤモヤ。ギクシャク。
でも、後で話しかけてくれた。
怒った理由は、口うるさく言う上司の指示で、私が動いたんだと思ってたらしい。
その時すぐに、「私、余計なことしちゃったね。ごめんね。」と謝ったら、うんうんって笑ってくれた。
謝れたことで、私は、とてもスッキリした。
怒ることは、良くないことだと思っていた。怒りの感情は、相手を不快にさせる。だから、私は、自分が腹が立っても、なるべく見せないようにしてきた。
言いたいことも飲み込んできた。
一瞬、ギクシャクして、もうケンカ別れみたいになりそうだったけど、こんな風に仲直り出来るなら、怒ることって悪くない。
感情をぶつけてしまっても、それでお互い気がつくことがあるんだと思ったし、謝まった後は、今まで以上に話せた。
きっと友人は、私に話しかけて、謝るチャンスを与えてくれたんだと思った。そのことに、とても感謝した。
3年前に、人間関係で、大きくつまずいた出来事があった。
自分も悪かったと思っているのに、素直に謝れない。
段々、溝は深まるし、誤解されて、ますます動けなくなってしまった。
思い詰めた私。インスタで見つけたある方のオンラインサロンに入り、その方が勧める自己対話ノートを書き綴った。
不思議なことに、書けば書くほど、自分の考えが明確になっていく。書くことは、聴いてあげることなんだと思った。
自己対話ノートが6冊くらいになった頃、書くことが好きな人が集まるオンラインサロンに入り、noteに記事を書き始めた。
今思えば、あの苦い経験があったからこそ、書けるようになった。あの経験は、決してムダではなかった。そして、書き続けた先に、やっと謝ることが出来た自分がいた。
感情をぶつけることで、やっと、友人と対等に付き合えるスタートラインに立てた気がする。
お互いに、ぶつかってみないと分からないものだ。
ずっと遠慮してきたから、分からなかった。もっと自分はこうだった、こう思ったと、言えばよかった。ちゃんと相手と向き合うことから逃げていたのかもしれない。
良い人間関係ってこんな感じなのかなと、この年になって、やっと分かってきた私。