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アセクシャルと性被害。

泣くほど人を好きになるその当たり前が俺にはないことが、
少しばかり寂しいと思う。
失恋で泣く、などそんなにまで人に好意を寄せたことも本気になったこともないから。(失礼しました。失恋に限らず恋とは涙を誘うもののようです。勉強不足!)
羨ましいとすれば、俺がその感情を向けるのは、
街を歩くカップルだけではなくて、
恋をしている人間たちばかりでなく
恋を通して愛を育んできたであろう夫婦(親も然り)であったりするのだ。
それでいうと孤独なわたくしは、友達さえいればいいという考えになるけれど、
その友達は当たり前に恋をするものだから、
やっぱり寂しかったりする。

だって、俺が最初に見つけた宝物なのに!!
惚気にはいくらだって付き合ってやるからそばにいてほしい。
ひとりぼっちは寂しいくせに、もう他人の顔色窺って、
媚び売って、キャアキャアと色めくご友人よろしく恋愛対象らしくいようだなんて
考えるのはもうごめんだとやはり思ってしまう。
性の対象でしか見てくれねぇ奴と友達に、なんて死んでも嫌だが、
お前を友達として見たいから、どうか色恋ごとや性欲なんぞで
近づいてくれるなよ。

ごめんなさい。
ご好意は素直に受け取ります。
でも多少心のうちで、がっかりとしてしまうことは否定できないのです。


実際、”ソウイウ目”で見られたことがある。

中一の頃、男友達に通り間際にケツを揉まれた。
結構しっかりと。
「は?」と声にならないくらいの声量で後ろを振り返って、
奴と目があったのだが、絵に描いたようなすっとぼけた表情をしていた。
わかったのは、実際やられると怒りよりも先に心が死ぬということ。
無感情だった。
怒りがちゃんと灯ったのは家に帰った夜のこと。
気持ち悪いのなんのって。
突然のことすぎて、文句の一つも言えなかった。
というか、冷静であったとして、言えないよな。
恥ずかしいものな。
いや、本来はあちらが恥ずべきなのだけども。
自分は他の子よりも胸が大きいという自覚があるし、そういうのも相まって、
自分の尊厳は自分で守らなければならないなと。
自分の体が嫌いだからこそ、
他の人に自由に触ってくださいってわけじゃないんでね!!!
むしろコンプレックスなので、ぜひ視界にも入れないでいただきたい。
そして当たり前に、触ってこないでいただきたい。
人の心、簡単に壊れるからね。
体を暴かれるって、そういうことだからね。
ドウイナシ、ダメ、ゼッタイ。

性被害も、結構話題になってましたけどね。
小学生の事件とか。
周りの大人もちゃんとこちら側に追いついていないと、
簡単に、ほんっとうに簡単に、壊れるからね。
涙すら出なくなる。
絶望。
軽々しく、他の人の体は扱わない方がいいですよね。
当たり前ですけどね!?
私のように、表沙汰にならずに消えていったものも少なくないでしょうから。
まあなんと言おうと、やった方が悪いのは明確なので、よろしく頼みますよ、
日本様。

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