舵を切って進む度に感じること

今いる場所を去ると決めてから新しい魅力に気付いたり、以前よりも親しみが湧いたり、親しみを持たれたり、感謝されることが多くなったりといった事が起こります。人によっては引っ越し、仕事、習い事等々、様々な場面で起こるのではないでしょうか。私は仕事の面で起こっています。

残り僅かとその場でのゴールが見えているから今まで以上に頑張っているから、今まで力を出していなかった証拠じゃないかとも考えました。
否、去ると決めてからの自分を振り返ってそのような気持ちで仕事をしていない。
無自覚なだけでは?それも否。

そもそも、今の仕事にゴールがあって終わると思っていないのです。次の仕事への区切りとしてとらえているのではなく、次の仕事と線で繋がっているのです。
気持ちは継続しています。だから、仕事はいつも通りのスタンスです。
集中力は切れていない、付加価値を意識しながら日々の業務と経験を淡々と積み重ねています。

私が去るから周りが気を遣っているわけでもありません。私が去ることは、まだ管理者しか知らない事です。
では、何故冒頭のような事が起こるのか。それは私の仕事力がアップしたとかではなく、私の感受性が高まっている事で起こっているのではないかと思ったのです。先ほど区切りが無く、線で繋がっていると言う事と矛盾が起こるのですが、感受性については今の職場の在籍に終わりがある事で明らかに、今の仕事を通して関われる人への興味や、吸収させてもらえることがあればどんどん教わりたい、話をしてもらえることが物凄く楽しいと思うことは、残り少ない今の時間の中で今まで以上に高まっていることを自覚しています。

そこで、やり残した事があるかもしれないと言った、後悔とまで行きませんが、勿体なかった?うーん、良い表現が思い浮かびませんが気持ちが芽生えます。それと同時に、今後は感受性を今ぐらいのレベルで保ちながら今後の道を進めば良いのだという気付きを得ました。しかし、これはいつになっても100%だと評価できないのだろうなと思いますし、保ち続ける事がそもそも難しいのだろうと思います。

でも、気付けたことに感謝したいです。自分にも周りの人にも。
感受性を高めて仕事に向き合う、人に向き合うことで大きな喜びや見たことのない景色を見れるかもしれません。自分の中でこれだけはと思える一つ大切なコアを手に入れた気がします。まだ、通用するのかもわからないのにワクワクが止まりません。このワクワクが新たな学びへの原動力となって、不安が自信や希望へ変わっていくのを少しづつ感じています。

枠の中で得られるワクワクもありますが、枠の外へのチャレンジで得られるワクワク程、緊張感があり、若き日の気持ちの昂ぶり、駆け抜ける喜びを蘇らせます。でも今はそれにプラスして、歳相応の判断、知識や振る舞いを持って周囲をリードしていく事が求められます。結果を出すプレッシャーとも戦う事になります。

現実に打ちのめされる可能性の方が多いのでしょうが、私は進む事で得られる事の方が関心があるみたいです。一度の人生ですし、せっかくなので味わい尽くしてみたいと思います。


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