暑さに勝とうとしていませんか?
「暑さに負けるな!」
私はそういう時代に生きてきました。
そして、
そういう育てられ方をしてきました。
弱音を吐くと
「暑いのはあんただけじゃない!」
と、怒られました。
「疲れた」と言えば、
「私の方がもっと疲れてるんだから!」と、
母がどれだけ疲れているのか、
どれだけ我慢しているのかを聞かされました。
そんな環境で育ってきたので、
無理をするのが当たり前
というか、
無理はしなければならない!
暑さや疲れ、痛みや苦しみに負けてはならない!
という思考が育っていたようです。
おかげで、去年の夏、
ついに起き上がれなくなりました。
常に自分の体にムチを打って生きてきたことを
体が教えてくれました。
更に先日、
旦那にこんなことを言われました。
「本当に負けず嫌いだよね。
もしかして
暑さにも負けたくないと思っていたんじゃない?」
旦那に言われて、
初めて
自分がそう思っていることに気付きました。
確かに、
エアコンをつけたら負け、とか
昼寝をしたら負け、とか
そういう感覚はあります。
いったい誰と何の勝負をしてるんだ?
って話ですけど、
無意識にそう思っていたような気がします。
「もしかして、夏の太陽と
何の武器も持たずに戦おうとしてた?
ズルは嫌いだもんね。
正々堂々と
体ひとつで勝負したい気持ちもわかるけど、
それじゃあ、
戦う前から負けてるよね。
相手は自然だよ!
こっちにはエアコンって言う武器があるんだから
それを使っていいんだよ。」
旦那からしたら何の違和感もなく、
「暑い→エアコンをつける」
となるのですが、私は
「暑い→エアコンをつけたら負け」
となっていたのです。
このド根性が必要な時期もあったのですが、
今の私には
もう必要なくなっていました。
むしろこの思考が、
現実を難しくし
自分を痛めつけていました。
体を壊したことで
私は立ち止まり、
今まで当たり前に持っていたこだわりが
もう
何の意味もなくなっていることに気付きました。
これと同じようなことになっている人が、
いるかもしれませんね。
「暑い、暑い」
と言っている人を見て、
「暑いのはあなただけじゃないんだから!」と
イライラしてしまう人は要注意です。
あなたも素直に
「暑いよね〜」
と言って、ダラダラしてもいいんですよ。
ゆったりとした気持ちで
過ごしやすい環境に身を置いてくださいね。