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いろいろなたぬき

大阪に行く機会がありました。

東北にいる私からすると、大阪という場所は決して頻繁に訪れることはできません。

もう楽しみで仕方がありません。

新大阪駅から乗り継ぎで移動しようとすると、エスカレーターの右側に人がいます。

ああ、大阪に来たなあと感じる1シーン。

そして、楽しみはやっぱりグルメ。

大阪にはたこ焼きをはじめとする「コナモン」やソース2度漬け禁止の「串カツ」など独特な食文化があります。

個人的には、うどん屋さんが1番独特だと思っています。

関東と関西では、つゆが違うことはよく知られています。

関東のつゆは黒っぽい。

関西のつゆは透き通っている。

メニュー名も関東と関西ではちょっと違います。

そして、関東と関西で大きく違うのは「たぬき」。

前から興味があったので、うどん屋さんに入り「たぬき」を注文しました。

少しすると、私のところに「たぬき」が届きました。

こ、これは・・・。

おそばに油揚げが乗っている一杯が目の前に。

私にとって、これは「たぬき」ではなく「きつねそば」。

予習したうえで頼みましたが、いざ目の前にしてみるとなんとも面白い。

でも大阪ではこれが「たぬき」です。

大阪の「きつね」は油揚げが乗った「うどん」。

大阪の「たぬき」は、油揚げが乗った「そば」。

天かすが乗った私が良く知る「たぬき」は、大阪では「ハイカラ」となります。

ちなみに京都と大阪でも「たぬき」は違うものになります。

まさに、たぬきとキツネの化かし合いに巻き込まれているような感覚です。

地域によって色々な違いがあって面白いものだなあ。

自分にとっての常識は、他者からしたら常識ではないんだろうなあ。

美味しいきつねそば、いや、たぬき。

油揚げとおそばを交互に口にしながら、大阪、地方の素晴らしさ、さらに色々と考えるお昼となりました。

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