見出し画像

読書会について

読書会という知的な響きを持つ集まりを知ったのはたぶん3年ほど前。
当時私は日々襲い来る負の感情の状況を理解するために、毎朝2,3時間読書をしていた。ノートを取りながら。これは勉強というわけでもなく、ノートを取るのが好きだったから。

毎朝2,3時間という、まるで出来る人のような書き方をしているが、落とし穴が2つ存在している。
一つ目の穴は、私は当時ニートだった。なにもやる気がおきなくなり、プログラムを独学で習得して、転職しよう、と思ってニートだった。
典型的なニート過ぎて、勉強なんてしてなかった。
結果的に、面接を受けることになった会社に大見栄をきって、半年少し過ぎたあたりに、尻に火がつき、独学をして、言語学習も0から、PHP,SQLをメインにブログを作ってアップするまではできた。頭の使い過ぎで頭痛がして、それがものすごく楽しかったのは今でも覚えている。

まあ、ニートなので時間はあった。実用書や啓発書を読んでいると、自分の状況を言語説明できるようになり、心が軽くなっていくので、毎朝読書していた。

二つ目の穴は、「毎朝」だ。
私にとって、起きればすなわち「朝」だ。
時間が何時だろうと、はじめの挨拶は「おはようございます!」という業界もある。
それがたとえ、4時に眠りにつき、10時に起きて読書を初めても、私には「毎朝」なのである。
私の朝は、季節によらず、目が覚めれば明るかった。

そんな私は、ふと、
「同じ読書趣味の人に会いたい」
と思うようになった。で、どこで見つけたのか「読書会」という単語を知ったのだ。
知ったときにすぐに検索できる現代は便利なもので、私はすぐに地元の名前とセットで検索した。
が、出ない。ヒットしたものがあったが、3年前のものだ。以降更新はない。

それはそうだ。私の地元は、今はどうか知らないが、スポーツも勉強も日本一悪い県であったという実績がある。読書をしている人にはほとんど遭遇しない。はぐれメタルに会う方が確率が高いだろう。ましてや、休憩に本を読んでいると、
「勉強熱心やのう」
「何が楽しいんや」
と言われる始末。読書をしているだけで勉強て。。。こう言われたのも、業界からの転職を考えた一因でもある。
あまりに少ないからか、隣県には紀伊国屋書店、ジュンク堂書店、大きな本屋があるが、地元には一店もない。近県にあるものが、地元にはないものが多い。

ただし、コミュニケーションは比較的簡単である。
「パチンコ」「釣り」「酒」
の三種の神器のどれかの話ができれば、大体仲良くなれる。
私はどれもまったくやらないけれど、知らない人には好んで話しかけるので、変人扱いされる。三種の神器をどれもやらないのは、変人なのである。

長くなった。
読書会は地元にはないので、出張に来た今の県で探してみると、あった。地元とこの県は、人間性も似ているし、三種の神器も、釣りをする人が少ないくらいで、他は似ているのに、不思議な話だ。

その読書会に、やっと参加できるようになった。
これ以上は地元の批判だけになるのでここで終わり。
来週が本当に楽しみだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?