#おむすびの本棚 『ただいま、ふたりの宝石箱』
ども、おむすびです。
『ただいま、ふたりの宝石箱』 (あさばみゆき)
を紹介します。
私の大好きな作家さんの恋愛小説です。
あらすじ
身だしなみに気を配り、鉄壁の微笑みを貼り付け、毎日毎日夜遅くまで働いていた涼子。
その完璧さは“期待の逸材(ホープダイヤ)”と呼ばれるほど。
しかし、ある日何かがプツンときれた彼女は退職、そして事情もあり古民家に転居。
人には内緒にしていた趣味、アクセサリーづくりをする日々。
素人のハンドメイド品を売っているだけではいずれ財産が底をつく。
しかしまだ働く気力もないため、とりあえず店子さんに来てもらうことに。
“希美さん”は涼子の好きな“きらきらしたもの”のひとつ、宝石を扱う宝飾職人。
同居できることを密かに楽しみにしていたら、やってきたのは男性でーー?
感想
美しかった......!
宝石や万華鏡の表現も、近づきたいけど近づけない2人の関係性も、切なくて甘くてきらきらしていました。
悲しい過去のせいで衝突もすれ違いもした2人が、お互いを救って、救われて、手を取り合う姿に胸がいっぱいになりました。
この本そのものが刻々と変化していく万華鏡みたいだと感じました。
涼子のどこか生きることに申し訳なさを感じているところ、だから誰にも頼らずに頑張りすぎちゃうところにすごく共感しました。
でも読んでて「素直になればいいのに!」って何度もツッコみたくなりましたね(笑)。
そういうピンチなときに颯爽と現れて優しく包み込んでくれる希美がカッコいい......。
そして自分がどんなに苦しい状況にあっても彼への心遣いを忘れない涼子がすごい。
でも、2人ともちょっと頑張りすぎだよ!
肩の力を抜いて、癒しあって、これからも仲良く幸せに暮らしてほしいです。
(近所の世話好きおばあさんみたいになっちゃった(笑)。)
むすびのひと言
出来事はなんでも捉えようなんだと思います。
その時の自分の気持ちによって普段なら気にならないことにイラッとしたり、逆にサラッと受け流せちゃったり。
そこをコントロールできたら少し楽になるんだろうなぁとは思うんですけど。
なかなか難しいんですよね......。
自分とうまく付き合えるようになりたい!
ここまで読んでくれてありがとう!
ではまたねー。