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やらない後悔【話すおむすびの本棚#7】


“話すおむすびの本棚”では私が最近読んだ本について好き勝手に紹介します。
何でもアリな読書日記のようなものです。


ど~も。おむすびです。

今回は児童文庫の紹介。

『JC紫式部』②わたしの住む街、怨霊だらけ⁉(石崎洋司)

です。

アメリカから転校してきた帰国子女、一ノ瀬彩羽が主人公。
彼女が住むことになる「みやこ研究学園都市」はなんと、平安時代からタイムスリップした街だった⁉
平安京にそっくりな街のつくりに定期的に行われる年中行事、歴史上の人物たち。
そして彩羽の身に次々と降りかかる怪異……。
歴史×ホラー×学園ラブコメというちょっと変わったお話です。

2巻では1巻よりもさらにタイムスリップの謎が解き明かされていきました。
そんな2巻で心に残った場面がこちら。

ここで戸を開けずにじっとしていたら、紫さんを助けに行けないことは確定。でも、戸を開けたら?死の呪いが“かかるかもしれない”。でも、それは“かからないかもしれない”ってことでもあるよね。だったら、どうすべきかは決まりでしょ。

JC紫式部②わたしの住む街、怨霊だらけ⁉

物の怪や悪霊から身を守るために家に閉じこもる儀式、「物忌み」をすることになった彩羽。
物忌みの最中に友達の紫のピンチに気づきます。
ちょうど外から彩羽を呼ぶ声も!
しかし物忌みには、外に出たり言葉を交わしたりすると死の呪いをかけられるという話がありました。
友達の救出か、自分の安全か……。
そこで彩羽が颯爽と“友達”を選ぶところに衝撃を受けました。
私だったらうじうじ悩んで最後まで戸を開けられず、後から後悔するオチになる気がします。(情けないケド……。)

やるか、やらないか
その選択に迫られることはたくさんあります。
やる気が起きなかったり勇気が出なかったりすることもありますよね。
でもやらないと後悔しそうなことはやってみてもいいのでは?
やった結果に満足できなくても、やらないで後悔するよりはずっといいと思うんです。
迷ったらとりあえずやってみる!もありだなと感じました。

ハラハラドキドキ、勉強にもなっちゃう面白いシリーズです。
本の世界で平安時代を楽しんでみてくださいね~。

それでは、また!