
#おむすびの本棚 『夜のピクニック』
おむすびの本棚では私が読んだ本を紹介します。
お気に入りの本とあなたがむすばれますように。
どうも〜、おむすびです。
『夜のピクニック』 (恩田陸)
を紹介します。
第2回本屋大賞を受賞した、青春小説です。
あらすじ
高校生活最後の学校行事、歩行祭。
それは全校生徒が夜通しで80キロを歩き切るというものだった。
それぞれが思い思いに参加する中、甲田貴子はこの2日でとある“賭け”をすることを密かに決意していたーー。
感想
高校生たちがただ歩いているだけなのになんでこんなに面白いんだろう(笑)。
ホントに歩きながら「お前ら付き合ってんだろ!」とか「転校したあの子元気かな〜」とかいかにも高校生っぽいじゃれあいをしているだけなんですよ(※一中学生の偏見)。
ただ、だんだんと疲れてきて会話が成立しなくなってくると、それぞれ心に抱えていた思いがポロっと出てきたりして。
非日常的な状況だから、普段なら絶対に話さないことも話せちゃう、というか意図せずに話しちゃうこともあるのかもしれません。
1キャラクターにいろんな顔があってみんな魅力的に感じました。
彼女たちの物語はまだまだ続いていくんだろうなぁと感じさせるようなラストにも胸が熱くなりました。
鮮やかでみずみずしい小説だと思いました。
むすびのひと言
何かの終わりは、いつだって何かの始まりなのだ。
物事には終わりがある。
卒業、別れ、変化は必ず訪れる。
でも、まだ先に続くものも必ずある。
ぶつかったり転んだりしても、未来への希望は捨てずに前を向いて生きていきたいものです。
ここまで読んでくれてありがとう!
またねー。