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#おむすびの本棚 『強運の持ち主』

おむすびの本棚では私が読んだ本を紹介します。
お気に入りの本とあなたがむすばれますように。

どもでーす。おむすびです。



『強運の持ち主』 (瀬尾まいこ)

を紹介します。

2006年に刊行された、4章で構成された小説です。


あらすじ

前職の営業で鍛えられた話術を活かし、占い師に転身した幸子。
師匠からルイーズ吉田という名前をもらい、ショッピングセンターの一角で悩める人々を占っています。
父と母のどちらがいいか占ってほしい男の子、全く当たらないのに何度もやってくる女子高生、“おしまい”が見える大学生......。
じんわりと心が温まる物語。


感想

どのお話でも家族恋人との絆に感動しました。
改めて自分を支えてくれている人、大好きな人たちに感謝したいと思いました。

ルイーズ吉田の師匠、ジュリエ青柳は「結局適当なことを言って、来た人の背中を押してあげるのが仕事なのよ」と言い放つくらい、真剣に占うことだけが全てじゃないという考え。
その教えに従って、ルイーズ吉田も割とイカサマな占いをしています(笑)。

私はこれを読んで占いに対する考え方が少し変わりました。

占いはもちろん当たったら嬉しいし、ラッキーアイテムの効果もあると信じたい。
でも本当に求めていることはそういうことじゃなくて、一歩進むきっかけがほしいだけなんだと思いました。
自分の選択を肯定してもらいたかったり、未来に希望を見出したかったり。
ちょっとの勇気をもらうために占いがあるのかもしれない、と考えました。

「そんなの占いでもなんでもないじゃないか!」と思う人もいるかもしれません。
でも、私は何にも根拠がなくてもそれで明るい気持ちになれるのならそれでいいんじゃないかなぁと思います。


むすびのひと言

「別に終わりになることがだめなことじゃない。終わったら、また次にいいことが
待ってるかもしれないし。進めるいい機会になるでしょう」

今までのことを終わりにして、新たな場所に行く。
環境が変わることは必ずあります。
今がどんなに不安で苦しくて、この先が恐ろしく感じたとしても、どうなるかはわかりません

“変化”ってこれ以上悪くなりそうで怖くなることもあるけど、もちろん良くなることだってありますよね。
自分の選択次第で良くすることだってできるかもしれない。
そう考えたら、ちょっとワクワクしてきませんか?

少しでも前を向いて生きていきたいです。


ここまで読んでくれてありがとう!

では。