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自分と全く同じ人はいないから【話すおむすびの本棚#15】


話すおむすびの本棚”では私が最近読んだ本について好き勝手に紹介します。
なんでもアリな読書日記のようなものです。


どもども、おむすびです。

今回紹介する本は、私が大大大好きな作家さんの作品。
そして、大大大好きなシリーズの最新刊!

『いみちぇん‼︎廻①藤原りんね、主になります!』(あさばみゆき)

です。

累計83万部を突破した、角川つばさ文庫の『いみちぇん!』シリーズが角川つばさBOOKSで新しくなって帰ってきた!
私が読書沼にハマるきっかけとなったシリーズの1つなので、新刊発売決定のお知らせを見たときは嬉しくて嬉しくて......。
1人で叫んで若干泣いちゃいました(ハズカシッ)。

言葉を操る不思議な力を持つ“ミコトバヅカイ”が悪い言葉から生まれる鬼“マガツキ”と戦い、みんなを守るお話。
『いみちぇん‼︎廻』の主人公であり“ミコトバヅカイ”は藤原りんねちゃん。
『いみちぇん!』にもたくさん登場しているのですが、彼女は小さい頃から周りとはちょっと違う、「ふつう」じゃないことを自覚して生きてきました。
“ミコトバヅカイ”は見えないはずのものが見えるし、魔法のような術も使えるから。
友達から“フシギちゃん”とからかわれたことがトラウマとなり、「ふつう」のフリをしてみんなの“天使”を演じています。
そうすれば、みんなの仲間に入れてもらえるから......。

嫌われたくない。迷惑かけたくない。役に立ちたい。1人になりたくない。
そういう“愛されたい”っていう思いは誰しもが持っていると思います。
だから空気を読んで“いい子”でいようとしたり、逆に目立って“スター”になろうとしたり、人は色々です。
自分と全く同じ人はいないから、自分に持っていないものが“特別”に見えて。
自分には何もないような気がして落ち込んで、他人に嫉妬してしまう自分がますます嫌になって。

でも、きっと大丈夫。
ありのままの自分のことを「好きだよ」って言ってくれる人は必ずいる。
自分と全く同じ人はいないから
みんなに愛されることはできないけれど、ひとりぼっちになることも絶対にないんだと思います。

わたしは、本当はどうしたいんだろう。

いみちぇん‼︎廻①藤原りんね、主になります!(あさばみゆき)

りんねちゃんも作中でずっとこの問いと向き合っていました。
周りのこととか気にせずに、自分はどうしたいのかに耳を傾ける。
自分を偽ることは自分から逃げること。
正直な自分をちゃんと受け止めてあげたいものです。

みんなに喜ばれる選択ばかりをしてきたりんねちゃん。
最後には“わたしがやりたい!”と言い切った姿がかっこよかった......!
2025年の春頃発売の2巻も、待望のマンガ化の続報も、楽しみすぎておむすびのノリが剥がれちゃいそうですよっ。
漢字の勉強にもなっちゃうシリーズ、ぜひ読んでみてくださいね〜。

ではでは!