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#おむすびの本棚 『か「」く「」し「」ご「」と「』

おむすびの本棚では私が読んだ本を紹介します。
お気に入りの本とあなたがむすばれますように。


どもども!おむすびです。



『か「」く「」し「」ご「」と「』 (住野よる)

を紹介します。

映画化も決まった青春小説です。


あらすじ

見えないものが見える、ちょっと特別な力を持った5人。
その能力によりそれぞれの“かくしごと”が暴かれ、勘違いされ、こんがらがり......。
お互いに探り合う中で複雑に交錯している思いが徐々に見えてくる。


感想

私はの胸の内がわかったらなぁと思うことが何度もあります。
けど実際にわかってしまったら、確かにこんな風にややこしくなっちゃうんだろうなぁとも思いました。
気分、気持ち、思いがわかったとしても、それの原因となる出来事や事実は推測するしかないから余計に深読みしすぎて収拾がつかなくなっていきそう。
かくしごとがかくしごとではなくなったと思ったらそれが自分の思い違いで実はまた別のかくしごとがあって......ってキリがない(笑)!

どうせわからないのなら人のことなんてあんまり気にしなくてもいいんじゃないかな。
たとえ話している言葉、仕草や表情が何かを隠すための嘘や演技だったとしても。
きっと真実だけが必ずしも正解とは限らないんだと思います。

読み終わってからも相関図がなんだか複雑で私もあんまりわかっていないけど、今の所の考察を残しておきますね。


※注意!ここからネタバレ入ります。まだ見たくない方は目次から“むすびの一言”に飛ぶことをオススメします。


それぞれの好きな人は、

京→ミッキー
ミッキー→京
パラ→京
ヅカ→いない(?)
エル→いない(?)

ではないかなと考えます。

京とミッキーに関しては2人とも照れているから明確だとして。

パラはエルの能力で矢印がミッキーと同じ京の方向に向いているという記述があったから京かなぁ。
でも手紙の中の“自分の心を押し込めてまで好きな人の幸せを願うパラ”から考えると大好きを連呼しているミッキーという線もありえなくはないか......?と思ったり。

ヅカは手紙の内容から、“友達になってから一度もヅカくんの矢印を見てない”、エルは京のこともヅカのことも「友達」と呼んでいることから特別な思いはないのではないかと......。
ヅカが最初から持っていた鈴はエルに対する「気になる」気持ちを恋心だと勘違いして一応準備していたもの、ヅカがエルに告白した内容はミッキーとの過去だった。

これが私的にいちばん矛盾がない相関図です。

他の可能性だっていくつかあるし、もう一度読んだら見落としていた真実があるかもしれません。


むすびのひと言

「・・・人生なんてさ、やりたいことだけやっててもきっと時間足りないんだ、
やりたくないことやってる時間なんてないさ」

ノロノロとしていたらきっと人生なんてあっというまに終わりを迎えてしまうのでしょう。
何もしないおやすみデーはともかく、やりたくもないことに労力を費やすのはもったいない気がします。

後悔しないためにも、フットワーク軽く生きていきたいです。
思い立ったが吉日!有言実行!


ここまで読んでくれてありがとう!

それでは〜。