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自分の芯を持つこと【話すおむすびの本棚#14】


“話すおむすびの本棚”では私が最近読んだ本について好き勝手に紹介します。
なんでもアリな読書日記のようなものです。


どうもです。おむすびです。

今回紹介する本は、こちらっ。

『風に舞いあがるビニールシート』(森絵都)

です。

この本は「大切な何か」のために努力し、諦め、生きる人々を描いた短編集です。
それぞれ違うタイプの6つの物語が気持ちを前向きにしてくれる作品でした。

みなさんは「大切な何か」、ありますか?
命、お金、家族。
これらは誰にとっても大切ですよね。
でも、他人にとってはそれほど大切でもないけれど、自分にとっては何よりも大切な何かだってあるはずです。
趣味、夢、約束事......。
それらのために何もかも捨てて、人生を捧げることっていけないことでしょうか?
仕事を捨て、恋人を捨て、常識を捨て......。

わがままに見えるし、馬鹿らしいと思われるかもしれない。
でも、そのくらい自分に真っ直ぐに生きてもいいと思うんです。
だって、自分の人生は自分のものだから。
他の誰でもない自分が選んでいいんです。
“幸せ”ってそうやってつくっていくものなのかなと感じました。

それに、「大切な何か」、揺るぎない自分の芯のようなものがあればそのために生きようと思えるし、自分を見失うこともなくなると思うんです。
そういう自分を信じられる何かがある人って強くて憧れます。
私も“私らしさ”をじっくりと探していきたいです。

悩み、つまずき、落ち込みながらも懸命に生きる登場人物たちに共感し、勇気をもらえました。
読んだらきっとあなたの心に響く物語が見つかるはずです。
ちなみに、私がいちばん好きだったのは『ジェネレーションX』。
10年前の高校時代、野球部のメンバーで交わした“また9人全員で野球をする”という約束。
大人になった彼らは仕事や家庭など当時より色々なものを抱えて生きています。
果たして9人全員集まることはできるのか......!という物語です。
ぜひみなさんも自分のお気に入りの1作を見つけてみてくださいね。

では〜。