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食べること、生きること【話すおむすびの本棚#2】


“話すおむすびの本棚”では私が最近読んだ本について好き勝手に紹介します。
何でもアリな読書日記のようなものです。


どうも、おむすびです。

今回紹介する本は、図書館の新着資料コーナーに置いてありとても他人事には思えなくて読んだ本。

『わたしは食べるのが下手』(天川栄人)

です。

この本は「食事」との向き合い方がテーマです。

様々な理由で「食べること」に関して困っている中学生たち。
人に見られていると食べられない“会食恐怖症”。
体型や体重にこだわるあまり極端に食べない反動で過食し、罪悪感でわざと吐く過食嘔吐が習慣化する摂食障害の一種、“過食症”。
他にもムスリムの子や金銭的に家計が厳しい子が出てきます。
彼女たちは学校や栄養教諭を巻き込んで「給食改革」を起こし、それぞれが食事とうまく付き合えるよう成長していく物語です。

読んでみて、すごく印象に残った言葉があります。

「たかが食事です」

わたしは食べるのが下手(天川栄人)

生きる上で絶対に欠かせない「食事」。
私たちは食べることで今を生きています。
生きることに直接関わることだからこそ大切にしたい。
じゃあ、「理想的な食事」って何だろう。
栄養バランスの良い献立?家族みんなで囲む食卓?
きっとそのどれもが正解なんだと思います。
人それぞれ、食事に求めているものは違うから。
栄養、快楽、心の安定。
ただ、全てに共通することは“より豊かに生きるため”ということ。
自分にとっての「最高の食事」ができることがいちばん大切なのかな、と思いました。

どれもが正解とはいったものの、命に関わることなので何事も適度に、ですよ。
(拒食症経験者からの教訓。)
この機会に自分の食事を見つめ直すのもいいかもしれません。

「食事」について改めて考えさせられる本でした。
よければ読んでみてくださいね〜。

ではでは!