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仕事に行けないほど嫌なら逃げるしかないときもある
看護師としてまだ病院で働いていたときのことです。
単純にスキルアップのために転職したんですが
胸躍らせて転職したのに待っていたのは
教育という名の集団いじめ。
先輩と同じように記録を書けば、
何を見たの?なんでこの記録なの?
記録が足りない、観察が足りない、
患者の飲水が足りないと言われ
他の人の5倍以上看護記録を書くまで
帰らせてもらえず。
他の人の記録は、
ずーっと特記事項なししか記載がないのに、
記録用紙に収まらない量の記録を要求される日々。
明らかに嚥下機能落ちている患者の
飲水が足りないと言われて、
一生懸命飲ませるも当然飲めるわけもなく。
リーダーに報告しても
私の時はドクターに繋いでもらえず
点滴の指示も出ず。
わからないことをきいてもちゃんと教えてはもらえず。
他の人の分まで必死でナースコールに出て、
気がついたら定時過ぎて。
空いた個室に呼び出されて「なんでそんなに終わらないの?」と連日詰められる日々。
そもそもいろんな人が別の説明をして
中には間違った説明をする人もいて
混乱して覚えられない。
人の何倍もの観察、記録を求められてばかりでいつまでも帰れない。
インシデントも私がやったことじゃないのに私がやったことにされる。
挙げ句の果てに力量の表は
今までの業務で自信のあったもの、
散々やってきて完全にできるものなのに
見てもいないのに出来ないと
病棟の主任に評価される。
看護学生ですらできるであろう、
コミュニケーションの項目にすら✖️をつけられ。
連日個室で詰められ
「あなたのために言ってるんだよ」と
勤務帯の違う、名ばかりの教育係にずっと言われ。
ある日、身体が動かなくなりました。
住宅ローンがあるのに、
仕事に行かないといけないのに、
稼がないといけないのに。
声も出ない、身体も動かない。
出かける支度もできない。
消えたい。
師長にはなんとかメッセージを入れたものの
スマホの画面すら見られず布団に包まり動けない。
仕事行かなきゃ、
連絡しなきゃ、
電話出なきゃ。
スマホには職場の人からの大量の長文ライン
「〇〇さんのために言ってただけなの」
頭の中は連日言われていたことでぐっちゃぐっちゃ
私がわるい?
どこに行っても同じ?
私が仕事できないから?
住宅ローンがあるのに?
仕事しないといけないのに?
蓄えだって多くないのに?
この時のことはこれ以外あまり覚えていません。
やっと出た電話で
看護部長から責められるように、
「あなたそんなんでどうするの?ん?どうするの?」
「そんなんじゃしょうがないでしょ?ん?」
と言われたことは覚えています。
語尾につけられた
「ん?」
が責められているようで本当に辛くて
ごめんなさいしか返していなかったような気がします。
看護学生のころよく話を聞いてもらっていた
同期になんとか連絡をしたら、
希死念慮が出るまでそこで頑張らなくていい
と言ってもらえて
もう、行くのやめよう、諦めよう。
思った途端
ご飯が喉を通るようになりました。
あの時の私に
お前が悪いと言う人がいるなら
私は迷わず殴りに行きたいと思います。
そしてあの時私を助けてくれた看護学校の同期には今でも頭が上がらないです。
あなたのために言っている
と責められた記憶は
私の中で今でもまだ、呪いのように残っていて
時々、その時のことを
思い出しては、泣いてしまうことがあります。
どうか明日、
連休明けに仕事に行くのが
辛くて仕方ない人は他の世界も見てほしい。
看護師だと、私のような
こんな話はザラだと思いますが、
看護師資格を持っていたら
そんなところにずっと留まっている必要もない。
職場はそこだけじゃないし、
居場所は職場だけじゃない。
逃げるしかないときもある。
逃げることであなたが助かるなら、それでいい。