見出し画像

本を読む事

かつて「趣味は?」と聞かれたら「読書です」と言える程度には本を読むことが好きだったのに、ここ10年くらいはまったく本に手が伸びず埃を積もらせては払う日々。

読書の何が好きかと言われたら、断然“他人の人生を覗き見できる様な所”が好きだった。自分の人生とは違う世界線で、自分の人生では起きないような出来事を乗り越えながら生きる姿を見るのが好きだし、私も共に乗り越えている様な気分になる。残りのページが少なくなってくると、「あぁ、もうこの人達のこの先を見ることはできないんだなぁ」ととても悲しくなり、「素晴らしい人達に出会えた」という感覚がとても良かった。あたかも生き別れにでもなるかのような気分。

それくらい深く本の世界に入れていたのに、他にもたくさん読書の良さを知っているのになぜか読めない。何が変わってしまったんだかなぁ…自分の人生が忙しくて、他人の人生まで見る余裕がなくなったのかな。

いずれまた胸を張って「趣味は読書!」と言えるようになりたい。読書の良さはすでに知っているし、なにより未読の本が100冊程度、日々埃を払われながら読まれるのを待っている…




いいなと思ったら応援しよう!