韓国料理#16.チキンと生ビール~ついでに街の写真も~
仁王山(인왕산)を登った後は、待ちに待ったフライドチキンと生ビールの時間です。
そう、実はこれが一番の楽しみだったのです。
チメク(치맥)
韓国では「ビールのお供といえばチキン!」「チキンといえばビール!」というくらいビールとチキンは定番の組み合わせです。
チェーン店を始め、個人規模のフライドチキン専門店も数多くあり、仕事終わりの一杯はもちろん、サッカーや野球観戦にも欠かせないお供となっています。
チキンとビールは、合わせて「チメク(치맥)」といいます。チ(치)はチキン、メク(맥)はメクチュでビールという意味です。
◆ケヨルサ(계열사)
仁王山から付岩洞(부암동)へ下りてやって来たのは、ソウル3大チキンの1つとして知られるケヨルサ(계열사)です。
日本と同じように、韓国でも「3大〇〇」という言葉をよく耳にします。一体だれが決めたのか、そもそも店舗数も膨大で入れ替わりの激しいソウルのチキン屋を一軒一軒回って味を確かめた人がいるのだろうか・・・という疑問はありますが、それでもケヨルサのチキンは確かに美味しいです。
登山日和の週末にチメクの有名店へ。思った通りお店の前には人が溢れていました。お昼の時間は過ぎていましたが、同じように登山を終えた人々が多かったように思います。
韓国では数年前から、行列ができる人気店ではシステムに登録して待機するのが一般的となっています。
使い方は、画面に名前と電話番号を登録します。この時に調理時間が掛かるフライドチキンなどのメニューを一緒に注文しておきます。登録が完了すると待機数が表示され、順番が近づいたらカカオトーク(日本でいうLINE)で知らせてくれます。
おかげで待つ方のストレスは減り、またお店側も人をさばく手間が省けるので両者にとって有益なシステムだなと思いつつも、カカオトークをインストールしていない人、それこそ韓国語ができない外国人には使うのが難しいよなとも思ってしまいます。まあ、その時は店員さんに声を掛ければいいのでしょうがーー。
◆生ビールとチキン
待っている間は近くを散策していたのですが、思ったよりも早めに連絡が来て、お店の中に案内されました。
フライドチキンは注文済みなので、まずは生ビールを注文です。
手際良く運ばれてきたビールが、冷えっ冷えで美味しいったらありゃしない。くぅ~~~~。
ここでフライドチキンのお出ましです。
サクッと揚がった衣に、ジューシーなお肉がたまりません。どんどんいけちゃう、止まらない手。おかげでビールもすぐに飲み干してしまい、2杯目を注文しました。
ビールを待つ間に気分転換に口にしたポテトも、ほくほくに揚がっていて美味しかったです。
◆チキンに欠かせない大根(치킨무)
とは言いつつも揚げ物なので、途中でさっぱりとお口直しができる何かが欲しいものです。
その役割を果たすのが、大根の酢漬け(치킨무)です。
このサイコロ型に切った大根の酢漬けは、チキンを食べるときくらいしかお目に掛かりません。まさにチキン専用の、チキンの為だけの付け合わせ。それは、名前を「チキンム(=チキン大根)」というところからも分かります。
だからなのでしょうか。美味しいのに、こんなに美味しいのに出逢う機会が少ないため、「実はチキンを食べるのは、この大根を食べるための言い訳に過ぎないんじゃないか・・・」と錯覚してしまうほどです。
全く何を言っているのだかと思われるかもしれませんが、要はそれくらいチキンに大根の酢漬けは欠かせないということです。
◆そして、ヤンニョム(양념)
日本ではヤンニョム(양념)チキンが流行っている(流行っていた?)そうですが、こちらのお店でもフライドチキンを注文するとヤンニョムソースがやって来ます。
ヤンニョムは香ばしくて甘辛い味が特徴のソースです。チキンの味を少し変えたい時につけて食べると、パンチが効いて美味しくなります。
多くのお店では、前もってタレを絡めたヤンニョムチキンを置いていますが、こちらのお店にはありません。その代わり、こうしてフライドチキンにつけて食べるスタイルを取っています。
好みにもよるとは思いますが、この方が味の変化を楽しめますし最後までサクサク感が損なわれないので、私は好きです。
◆◆◆
散策におすすめの付岩洞
食事前には、時間を潰すためにお店の周りを散歩しました。
付岩洞は美術館やギャラリー、カフェなどが多くある静かな住宅街です。個人的に大変おすすめの煥基美術館があるのもこのエリアです。
折角なので、街の様子をお届けして本記事は閉めたいと思います。
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