韓国語#24.「雷」の単語を整理してみた
なあなあにしてきた単語があります。
それは「雷」。
韓国語では 천둥(チョンドゥン)、번개(ボンゲ)、벼락(ビョラッ)の3単語がしばしば使われますが、すべて意味が異なるため注意が必要です。
1.雷と稲妻
日本語にも雷に似た言葉に「稲妻」があります。
その違いは稲妻が電光を指すのに対し、雷は電光と雷鳴の両方を指す点にあります。
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2.천둥と번개
韓国語の「천둥」と「번개」にも似たような違いがあり、천둥 は音、번개 は光を指します。
まずここに、ややこしやの1つの要因があります。
日本語には無い雷の音だけを表す単語が韓国語にはあるわけですが、「천둥って何?」と訊くと「雷」という答えが返ってきますし、辞書を引いても「雷」と書いてあるのです。でも正確には違う。「천둥」と言ったところ、「あ、번개 ね」と訂正されたことが何度もありました。
ちなみに、천둥 と 번개 を合わせた「천둥 번개」という単語も使われるので、覚えておくと便利です。
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3.벼락
천둥 と 번개 以外でよく使われる単語に「벼락」があります。
벼락 とは「空中の電気と地表の物体に流れる電気との間で発生する放電作用によって起こる自然現象」を指し、簡単にいうと「稲妻(번개)が地上に落ちる現象」を指します。(KBS WORLD KOREANより)
つまり、遠くの空で光っている雷には 번개 を使い、落ちた場合は 벼락 を使います。そう考えると「落雷」に近いのかもしれません。ちなみに、落雷は韓国語で「낙뢰(ナンノェ)」といいます。
ここでさらにややこしやを助長しているのが、「벼락 は 번개 の一種(KBS WORLD KOREAN)」といわれる点にあります。
前述通り 번개 は光を表しますが、実際に雷が落ちると音も響くわけで、벼락 を使っていても、雷鳴が聞こえている場合が多いのです(個人調べ)。
どゆことよ?
まあ、細かいことは置いておき、自分なりの区別がこれです。
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4.動詞
言わずもがな、動詞も重要です。
雷には主に「치다」が使われますが、천둥 に関しては音について話していることから「泣く、鳴く」の意味を持つ「울다」、벼락 は雷が落ちたことを表しているので「落ちる」の「떨어지다」、あるいは「当たる」の「맞다」が用いられます。
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5.稲妻じゃない번개
最後におまけです。
번개 には雷だけでなく、「突然の集まり」という意味もあります。
例えば、仕事終わりに急遽友人らと集まって飲むことにした場合、その集まりを「번개 모임(ボンゲモイㇺ)」といいます。
実際に使う場合は、動詞「する」の「하다」や「치다」を使って以下のように表現します。
自然に使えるようになったら、ネイティブに一歩近づきそうな言葉です。
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