韓国料理#25.鶏のネジャンタン~ついでにソウルの街並みも~
国立現代美術館を後にし、仁寺洞(인사동)へ向かいました。
目的は昼食で目指すは韓定食でしたが、この日は連休の初日で、さらには既に14時を過ぎていたことから、ほとんどのお店が閉まっていました。大手チェーン店であれば開いているところもありましたが、メニューを考えるといまいち響かない・・・。
結果、楽園楽器商店街(낙원악기상가)まで行き、タッネジャンタン(닭내장탕)のお店に入ることにしました。
タッ(닭)は「鶏」、ネジャン(내장)は「内臓」、タン(탕)は「鍋」という意味です。つまり鶏肉の内臓を使った鍋料理です。
今回はこのネジャンタンと、この日散歩したソウルの街並みをお届けしたいと思います。
イモネ タッネジャンタン(이모네 닭내장탕)
この日お邪魔したお店は、仁寺洞通り(인사동거리)からすぐの場所にある楽園楽器商店街近くのイモネ・タッネジャンタン(이모네 닭내장탕)です。
タッネジャンタンのお店はそれほど多くなく、食べる機会はあまりありません。また、こちらのお店は名店(맛집)で知られているということで選びました。
◆付け合わせ(반찬)
まずテーブルに並んだ付け合わせ(반찬)は、白菜キムチ(배추김치)、唐辛子の漬け物(고추장아찌)、カクテキ(깍두기)、いりことピーナッツの炒めものです。
この中で一番のおすすめは、唐辛子の漬け物です。
一見とても辛そうですが、辛みはほとんどありません(が、たまに、ものによっては辛い唐辛子に当たることもあります)。甘酸っぱい風味が特徴で、唐辛子独特の苦みを少し感じますが、それが良いアクセントになっています。
箸休めとして良い役割を果たす一品ですが、白ご飯との相性も抜群です。
◆タットリタン+ネジャン(닭도리탕+내장)
メイン料理の登場です。
注文したのは「タットリタン(닭도리탕)+ネジャン(내장)」です。
タットリタンとはぶつ切りにした鶏肉にじゃがいもや玉ねぎなどを加え、唐辛子ベースの甘辛いタレで煮込んだ鍋料理です。
要するに、タットリタンに内臓を追加したメニューを注文したわけですが、実際に食べてみるとネジャンタンに近かったです。むしろネジャンタンに鶏肉を追加したような印象でした(ということで、ここではネジャンタンとして紹介しています)。
鶏の出汁がしっかりと効いた甘辛いスープには、クセになるような刺激がありました。気持ちのいい辛さで、箸がどんどん進みます。
ポイントは、セリ(미나리)です。自然の爽やかさが加わったおかげで、油っこさやしつこさはなく、深味のあるさっぱりとしたスープに仕上がっていました。
ちなみに、白色の楕円形の具材はお餅(떡)です。
そのまま食べてもかなり美味しかったのですが、カラシ風味の甘酸っぱいタレに付けて食べると一味変わって、さらに美味しかったです
まさに、すべての調和が素晴らしいと感じる一品。
ネジャンタンは、酒の肴として食べられることが多い料理です。お酒好きの方は、是非ソジュ(수주)と一緒にお召し上がりください。最高ですよ、ええ。
◆〆は焼き飯(볶음밥)
シメに焼き飯をいただきました。
海苔の甘みとセリの爽やかさに、ゴマの香ばしさが加わって、お腹がいっぱいでもついつい手が伸びてしまうような美味しさでした。
韓国の焼き飯、ボックンパ(볶음밥)の特徴は、鍋に押し付けるようにして薄く広げて焼くことにあります。「そんなことしちゃうと、お米が鍋底にくっついちゃうじゃないか!」と思ってしまいますが、くっついていいのです。それが美味しさを生み出すのです。
青空の下、秋晴れのなかで、歩くソウル
あ~まんぷく、まんぷく。
大満足の食事をした後は、久しぶりに明洞まで散歩することにしました。
以前、今年の4月に訪れた際の明洞は、多くの店が閉まり、人もおらず、閑古鳥すら鳴かないのではないかと思うほどに閑寂な街と化していました。
しかし今では外国人観光客も戻り、以前のような活気を帯びていました。明洞らしさ、復活です。
なんだかんだでソウルの観光地を歩き回った一日。
最後は、この日撮ったソウルの街並みで締めたいと思います。
(おわり)
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