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前世からのご縁の話

私は色々なきっかけで自分の前世を
思い出します。
今回は久しぶりに夢で思い出した話です。
読まれる方はあくまでエンタメとして楽し
んでください。
(怖い話が苦手な方はご遠慮ください)


その日は夜中2時頃目が覚めてからなか
なか寝付けず、ホロスコープを見たりして
ゴロゴロしてたらいつの間にか寝ついて
ました。
そんな時に夢で見た自分の過去世と今世の
ご縁の話です。

時代は昭和初期かいやもう少し前かな?
場所は下町の繁華街。
年齢12歳くらいの女の子の意識。
彼女の肌は白く華奢だけど凛とした感じ。
私は彼女の目線で心の中とそれ以外の人の
心の中の両方が視えてました。

小さい診療所的なところで彼女は注射を
たくさん打たれて具合が悪そうだった。
でもやけに大人びていて、既に死の覚悟が
ある様な感じを受けました。
彼女は「先生も私にバレないように振る
舞うのは大変よね」と思っていました。
ドクターは何故か私が今世でお世話に
なった元上司のNさんでした。
ドクターNの心の中は切なさと悲しさと何
とかならないのかと複雑な思いでいっぱい
でした。
でも彼女の心はというと、別に死ぬのなん
て怖くはない、生きてる方がよっぽど辛い
と思ってました。
注射の後はとりあえず休んでいなさいと
促され休憩所で寝かされてました。
寝ていたんだけど、多分そのまま亡く
なったのか幽体離脱したのかそこの記憶が
定かでないまま、30代くらいの若い男性が
3-4歳の小さな女の子を抱っこしてドクター
Nに会いに来た場面になった。
私は彼女の体のままドクターNの横で見て
いた。その抱っこされた小さな子は彼女の
妹だとすぐ思った。
.....と言う事はこの男性は彼女のおとうさん
かな?と私は考えながら、誰も彼女が側に
居る事に気が付いていないんだと思った。
男性は女の子を抱っこしながら椅子に座り
机を挟みドクターNに「あの子が死んだと
認めた瞬間に死が確定するのはわかってい
ます」と涙を浮かべ伝えた途端、私の意識
は男性の側に残ったまま、彼女の姿だけが
お父さんの上に見えたと思ったら一瞬にし
て消えていった。
その時に12歳の彼女の死のが確定したのだ
とすぐ思いました。
彼女の姿が消える際「何でお父さんそんな
事言うの」と理解していない様だった。
そしてすぐ全てを悟った彼女から死への恐怖
がどっと流れてきた。

......みんなが泣いていました。

消えたあと再び彼女の目線に戻ったが、
もう肉体はなく意識のみだった。
そして一瞬にして仲の良かったであろう
男の子の家にいました。
おばあちゃんが悲しみ、男の子は気丈に
見えたが少し怒った感じで悲しんでました。
「あー何か残しておけば良かった」と彼女
は日記帳のような物に字を書こうとしたが
書けなかった。
諦めて途方に暮れてたら目が覚めました。
一瞬どこかわからず数秒して自分の寝室だと
認識できた。

また誰かの意識を拾ったのか、それとも
自分の前世の記憶を見せられたのか?と
考えてた。
あんなに生きてるのが辛いと彼女はずっと
思って、恐怖など1ミリも感じなかったの
に、消える瞬間感じたことのない死への
恐怖が全身に満ちていった感覚。
実際死の間際はあんな感情になるのかな?
などと思いながらモヤモヤした気持ちが
消えませんでした。
そして目が覚めてもここまで覚えているの
はあまりないなと少しぼーっと考えてたら、
元上司のドクターNさんが私に見せたとい
う意識が入ってきました。
Nさんは50歳後半で急に病気で亡くなり
ました。とても私を可愛がってくれてた
上司だった。

Nさんが亡くなる1年前に偶然会う機会が
あり、久々にランチ行くかと誘われイタリ
アンに行ました。
Nさんはいつも通り元気で、白ワインを1本
2人で飲みながら楽しい時間を過ごしました。
なので亡くなったと聞いた時は本当に信じ
られなかった。
そんなNさんがなぜ夢に出てきたのかと考え
てたら、再び意識が入ってきた。
Nさんが言うには
「あの時自分は幼い彼女を助けられな
かった。今世は彼女と出会い、助けとなり
自分が前世の彼女と同じように突然病気で
死ぬという経験をすると決めてきてたんだ。
だから今世君は生きる事を味わえ」と。

なるほど。ではあの女の子は私の前世だった
んだ。
前々からなぜ会社を辞めてもずっと気にかけ
てくれるのかも不思議だったのですが、腑に
落ちました。
そして彼女は結核で最後は隔離された生活の
中で亡くなったんだというのも視えてきた。

でもなぜ今見せるんだという疑問。
旧盆は7月15日前後だから今日はそこ
から数日しか経ってないので、まだNさん
がこっちに来やすかったのかな?
それとも亡くなって今年の9月で3回忌
だからその前にきたの?......なんて事を
考えてた。でも理由はすぐにわかった。

今の私に現実が辛いかもしれな
いが、実はこの世はこんなに素晴らしく
みんなに愛されているんだよと教えにき
てくれたのだと。
私はNさんが亡くなってもお世話になって
しまっているのかという申し訳無さと、
少し嬉しさも残る複雑な心境でした。

Nさん....ありがとうございます。

追記
私の場合、こういった夢は目が覚めて
少しすると忘れてしまいます。
今回は忘れたくないと思い急いで走り
書きで残したものを、記憶を辿り書き
ました。
なので内容が読みにくい部分も多々あった
かと思います。
最後まで読んでいただいた方には感謝い
たします。
そして現世で出会う人たちとは色々な
ご縁で出会うんだというのも知って頂き、
その出会いがもし辛いものであっても
それにも意味があるのだろうという思い
を馳せてみて、少しでも心が軽くなって
頂けたら幸いです。

Lucia

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