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#194 寒暖差アレルギーについて考える

私がまだ小学生だった約20年前では、
まだまだ四季がはっきりきれいに分かれていて
秋から冬にかけて段々と気温が下がり、
身体も自然と冬支度が出来ていたかなと思います。

近年では、暑い時期が続いているかと思いましたら
急に気温が下がってしまうという
寒暖の差が激しい日々に直面するように
なってしまっております。

その中で、取り上げられるよう
になっている言葉としまして
寒暖差アレルギーがございます。

寒暖差アレルギーとは、
7℃以上の急激な温度変化によって
自律神経が乱れてしまい、
鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が
出てしまうものをいいます。

医学的には「血管運動性鼻炎」
呼ばれておりまして、
花粉症やアレルギー性鼻炎などの
アレルギー疾患とは違うものとされています。

寒暖差アレルギーの原因は、
急激な温度差によって自律神経のバランスが乱れることと考えられています。

自律神経には交感神経と副交感神経と
いう2つの種類があり、
相反する働きをすることで体内の臓器や血管などの働きをコントロールしております。

寒暖差によってこのバランスが乱れてしまうと
鼻の粘膜の働きが乱れ、鼻水や鼻づまりなどの
症状を引き起こすとされています。

寒暖差アレルギーのその他の原因としては、
以下のようなことが考えられます。
・飲酒やストレスなどの影響
・体温調節の乱れによる免疫力低下
・花粉症やハウスダストアレルギーなど既存のアレルギー症状がある方が、寒暖差によってさらにアレルギー症状が悪化してしまうこと

寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)の主な症状
には以下のようなものがございます。
・鼻水(無色透明)
・鼻づまり
・くしゃみ
・咳
・頭痛
・眼のかゆみ、充血がない
・熱がないのに、だるいなど風邪のような
症状がある

寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)の
セルフチェックリスト
には
以下のようなものがございます。
・鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状があるが、熱がない
・鼻水はサラサラ・無色透明である
・目のかゆみ・充血はない
・蕁麻疹(肌の湿疹・かゆみ)が出る
・食欲低下・胃腸が弱っていると感じる
・ストレスを感じてイライラすることが多い
当てはまるものがある場合は、寒
暖差アレルギーを考慮していただいた
ほうがいいかもしれません。

寒暖差アレルギーの対策や予防、症状の軽減
としては以下のようなものが考えられます。
・筋肉量を増やすことで、基礎代謝を上げ、
体温調節がしやすくする。ウォーキングや
ジョギング、水泳などの有酸素運動が効果的。
・温度差が小さくなるような服装を心がける。
脱ぎやすく、温度調節がしやすいカーディガンや
マフラー、コートなどを使ってみる。
・マスクを着用して、冷たい空気が鼻や喉の粘膜を直接刺激することを防ぐ。
・早寝早起きして規則正しい生活を心がける。
・精神的なストレスは自律神経のバランスを乱す
ため、ストレス解消を心掛ける。
・バランスよく食事をとる。
・足湯で寒暖差アレルギーの症状を抑える
・太い血管が通っている首や手首、足首をマフラーや手袋、レッグウォーマーなどで温める

上記に挙げたものは自律神経のバランスを
整えることにも役立ちます。

自律神経のバランスは、
目に見えるものではありませんが、
基本的な食事、睡眠、運動を
ご自身なりに工夫しながら
身体と心が喜ぶもの、ことを
行っていただければ幸いです。

自律神経の乱れは、
寒暖差疲労も引き起こす可能性もありますので、
日々の生活を見直しつつ、
自分自身と改めて向き合う機会に
なればいいなと思っております。

自律神経や寒暖差疲労に関しましては、
こちらの投稿も参照していただけると幸いです。