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#177 免疫について改めて考えてみる

2020年の初め、新型コロナウイルスの感染が
日本はじめ世界に広がり、
パンデミックが起こってしまいました。

2024年現在でも、未だに人々の生活を
脅かし続けております。

この間、身を潜めていた他の細菌やウイルスなども
顔を出し始め、気が気でなかったりしております。

そこで、改めて大切になってくることは、
人間が元々持っている免疫を維持、
向上させていくこと
であります。

免疫とは、
体内に侵入したウイルスや細菌などの異物(抗原)を排除する仕組み、またはその能力を指します。

免疫は、体を守るために欠かせないシステムで、
感染症から身を守る役割を担っています。

免疫学では、免疫系は、自己(生体)が非自己
(正常では体内に存在しない物質)を認識し、
生体から排除しようとする機構と
言われております。

自己が非自己に対する生体反応を免疫反応
呼んでおります。

免疫反応は、自然免疫獲得免疫
大きく分けられます。

自然免疫とは、生体に生来備わった生体防御機構
であり、皮膚や粘膜を覆う体液による防御、
好中球やマクロファージによる貪食による防御、
NK(ナチュラルキラー)細胞による免疫監視機構
などが挙げられます。

獲得免疫とは、生後、細胞やウイルス感染などで
誘導されるもので、
同じ種類の異物(抗原)が
2度目に体内に侵入すると、
すでに記憶されている免疫が
すぐに反応することになります。

免疫力が低下してしまいますと、
風邪や口内炎、のどの腫れなどの症状が
現れやすくなってしまいます。

また、病気やケガが治りにくい、
抗生物質や予防接種が効きにくいなどの
状態になるリスクもあります。

また、免疫力を低下させてしまうと、
次のような症状が現れることもあります。
・細菌やウイルスに感染しやすくなる
・口内炎やものもらいがよくできる
・のどが腫れやすい
・病気やケガが治りにくくなる
・抗生物質の効き目が悪くなる
・自己免疫疾患が発症しやすくなる
・予防接種の効き目が悪くなる
・活動するのが億劫になる

免疫力を低下させる原因には、
次のようなものなどが挙げられます。
・栄養不足
・睡眠不足
・ストレス
・肥満
・HIVウイルスへの感染による後天性免疫不全症候群
・免疫力が低下する血液の病気
・免疫力が低下する薬剤

では、免疫力を高めるには、
どうしたらよいのでしょうか。
次のようなことなどが挙げられます。
・バランスの良い食事をとる
・お酒を飲みすぎない
・規則正しい生活をする
・十分な睡眠をとる
・夜更かしをしない
・湯船にゆっくり浸かる
・適度に運動する
・ストレスをコントロールする
・腸の健康を保つ

上記に挙がっております皆さんにとっては
当たり前のことかもしれません。
ただ、ご自身の胸に問いただしてみてください。

実際には、この当たり前のことが
当たり前のように出来ていなかったり
やり続けられなかったりすることが
多かったりします。

中には、お仕事がお忙しいなどで、
難しい方も多いのも事実かと思います。

それでもご自身の身体を守るのはご自身です。
誰の人生でもないあなたの人生です。

より良い人生を歩み続けていくためには、
免疫を維持、向上させていくことが
不可欠であります。

出来ること、やれることから
少しずつ始めていただけると幸いです。